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雑誌を捲ると大橋くんの姿が目に入った。
「わっ、待って、めっちゃかっこいい…」
職業アイドルです！って顔。ほんまに、どこを切り取っても可愛くて格好良くて。
「ん〜と、最近一緒にご飯を食べた人…Aぇ！groupの星宮…A！？…この前めちゃくちゃ久しぶりにAぇ！groupのAと…」
あの日のこと、飲ませ過ぎて末澤に怒られたとも書いてある。インタビューで私のこと話してくれて、本来なら嬉しいはずやのに。
呑まないと、やってられなかった。
そしたら正門くんから電話が掛かってきた。
吸い込まれそうな程大きくて綺麗な月を見ていると、勝手に涙が流れていた。
.
masakado side
正「……A？」
「欠伸したら涙出てきた」
気のせいやったんかな。Aは眠そうな声で目を擦る。
正「明日も仕事やし、俺もそろそろかえ…」
「ちょっとだけ寄って行かへん？」
Aは俺の服をギュッと握ってそんな事を言いだした。
正「出禁ちゃうかったっけ、俺ら笑」
「解禁するから。」
正「どないしたん？」
誰も家に来んのが寂しくなった？
それとも、俺ともうちょっと一緒におりたい？
「やっと吹っ切れた気すんねん。だから、乾杯しよ！一杯だけ付き合って？」
何のことか分からずとりあえず部屋に上がった。すぐに目に飛び込んできたのは、はっすんのページが開かれた雑誌やった。
正「呑みながらアニメやなくて呑みながらはっすん見てたん？笑」
「うん。そう…で、私のことが書いてあった」
正「Aの？」
一旦正座して、雑誌に目をやる。これのどこで吹っ切るってなるんやろうって鈍感な俺はまだ分からぬまま。
正「Aのこと嬉しそうに話してるやん？」
「それ、何でか分かるやろ？私のこと、特別じゃないからやねんで？」
「え？」
「恋愛感情がないから、二人でご飯行ったってこと雑誌に載せれるねん。」
Aは俺に謝った。大丈夫なんて言っておきながら、はっすんに対する気持ちがまだあったことを。
「雑誌越しにフラれた私って、、笑」
小さく笑うとそっと雑誌を閉じて、本棚の隅に閉まった。
Aの背中に手を回して少しだけ力を入れると、抵抗せずに身を預けてくれた。
正「Aには俺らがおるから」
そんな事しか言えん自分がなんか嫌やった。
ほんまは、俺がおるからって言いたかった。
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ゆうゆ(プロフ) - みつきさん» コメントありがとうございます😊しかも、めちゃくちゃ褒めて下さって、ついニヤけてしまいました😏😍笑 (5月5日 0時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - めちゃくちゃ良くてついついコメントを‥‥占ツクで中々ええの見なくなってきたところにめちゃくちゃ読みやすくて綺麗な文章でお話もおもしろくてほんまに次々読みたくなるものでした！また続き待ってますっ！！ (5月4日 2時) (レス) id: ba037b34c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - わかさん» ありがとうございます！ゆる〜くやっていくので、ゆる〜く読んで下さい🫠笑 (2月10日 12時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ゆうゆさんの新作嬉しいです☺️しかも正門くんと同期設定なのも最高です！楽しみにこれからも読ませていただきます🙇🏻♀️ (2月10日 3時) (レス) @page1 id: 757acb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2024年2月9日 23時
