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masakado side
「はぁい」
正「あ、起きてた」
電話しておきながら起きてたはないやろうとAは笑った。上機嫌で、時々鼻唄を歌ったり。
正「なにしてたん？」
「ハイボール飲みながらアニメ観てた」
正「俺やん笑」
Aはケラケラと笑って、「でも飲んでたんはほんま」とスマホ越しに氷の音を聞かせてくれた。
「正門くんは？仕事終わったん？」
正「終わって帰ろうと思ったんやけど」
「うん」
正「お月さんが綺麗のよ」
「お月さん？」
Aはまたケラケラと笑う。
「月のことお月さんて言うの正門くんぐらいよ笑」
正「なんでも“お”付けたくならへん？笑」
「時と場合による。で、お月さんが綺麗でどうしたん？」
正「お散歩しててん」
「また“お”付けた！」
側から聞いたらしょうもない事かもしれへんけど、そのしょうもない事で笑ってくれるAは流石俺の同期。
「で、お散歩はどこまで？」
正「ちょっと外見てみて」
ドタドタと音がして、数秒後には「お〜い、正門〜！」と手を振る姿が見えた。
正「A〜」
俺も手を振りかえす。Aの部屋にはあの一件以来行ってなくて。こじけんや誠也くんにはお前のせいでとばっちりくらったやんけって怒られた。
「やっぱ夜はまだ冷えるなぁ」
家から出て来てくれたAは、体をさすりながら寒そうにする。そらそんな薄着で出て来たら寒いやろうに。
正「これ着とき」
「えっ、正門くんが寒くなるやん」
正「俺歩いて来たから今ちょっと暑いくらい」
「じゃあ遠慮なく」とデニムジャケットに腕を通して、空を見上げる彼女の横顔を眺める。
「ほんまに綺麗やな、お月さん」
正「……A？」
気のせいかな、泣いてるような気がしたのは。
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ゆうゆ(プロフ) - みつきさん» コメントありがとうございます😊しかも、めちゃくちゃ褒めて下さって、ついニヤけてしまいました😏😍笑 (5月5日 0時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - めちゃくちゃ良くてついついコメントを‥‥占ツクで中々ええの見なくなってきたところにめちゃくちゃ読みやすくて綺麗な文章でお話もおもしろくてほんまに次々読みたくなるものでした！また続き待ってますっ！！ (5月4日 2時) (レス) id: ba037b34c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - わかさん» ありがとうございます！ゆる〜くやっていくので、ゆる〜く読んで下さい🫠笑 (2月10日 12時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ゆうゆさんの新作嬉しいです☺️しかも正門くんと同期設定なのも最高です！楽しみにこれからも読ませていただきます🙇🏻♀️ (2月10日 3時) (レス) @page1 id: 757acb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2024年2月9日 23時
