28 ページ28
視界には自分の部屋の天井と、正門くん。
「なっ、にして…」
フッと笑って、左手の指を絡め取られた。なんやこれ…逃げたいのに身体が言う事きかへん。
正「Aさ、ほんまに分かってるん？」
「ちょ、ちかっ、いって！」
真上から見下ろされてるのが恥ずかしくて、思わず顔を背ける。
正「はっすんの家に行くとは聞いてへんよ、俺。」
「正門く、、怒ってるん」
正「怒ってないとでも思った？」
首に正門くんの髪が当たって、くすぐったい。
どうしよう、どうなってまうん…
心臓が、ありえへんくらいのスピードで。目をキュッと閉じる。
正「俺らが言いたいのは、はっすんでもこういうことしようと思えば簡単に出来るってことやねんけど。」
コクリと頷くと、目にジワっと涙が溜まる。
正「それとも、Aはそれを望んで行ったん…？」
今度は首を横にふるふると振る。
正「その顔は反則ーーーーー」
またグルッと視界が変わって、正門くんに抱き起こされていた。
「あの時は酔ってて、、ちゃんと判断出来ひんくて、」
正「だから怒ってんねんで？正常な判断も出来ひん状態やから、心配やねん。」
「…ごめん」
やっとみんなの言いたい事が分かって、凄く反省した。
誠也くんがあんだけ怒ってたんも今なら納得出来る。
正「はっすんのこと、Aがどんな風に思ってもそれはAの気持ちやし否定はせえへんよ。でも、そやって酔って家行って、、万が一、、俺はAに傷付いてほしくないから」
「うん。ごめん。」
正「分かってくれたんやったらええよ、それで。びっくりしたよな、ごめんな？」
いつものぽやぽやの笑顔で髪を人撫でして、ハイボールを流し込む。
きっと、大橋くんだからではなくて。
相手が誰であっても、同じように言ってくれたのかな。
男はそういう生き物やってこと、覚えときなや？って。
明日、誠也くんに謝ろう。
「やっぱ、メンバーとも距離感大事よな」
正「ん？」
「Aぇのメンバーとも、こうして部屋で二人で呑んだりするのは良くないよなあ。」
正「ちゃ、俺らは安心してええんやで？」
「でも、念には念やから！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 788人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - みつきさん» コメントありがとうございます😊しかも、めちゃくちゃ褒めて下さって、ついニヤけてしまいました😏😍笑 (5月5日 0時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - めちゃくちゃ良くてついついコメントを‥‥占ツクで中々ええの見なくなってきたところにめちゃくちゃ読みやすくて綺麗な文章でお話もおもしろくてほんまに次々読みたくなるものでした！また続き待ってますっ！！ (5月4日 2時) (レス) id: ba037b34c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - わかさん» ありがとうございます！ゆる〜くやっていくので、ゆる〜く読んで下さい🫠笑 (2月10日 12時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ゆうゆさんの新作嬉しいです☺️しかも正門くんと同期設定なのも最高です！楽しみにこれからも読ませていただきます🙇🏻♀️ (2月10日 3時) (レス) @page1 id: 757acb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2024年2月9日 23時
