19 ページ19
全く誠也くんは急に泊まるなんて言い出すし、まあそのお陰で余計な事考えずに済んだんやけど。
小「ちょい、」
「おはよう、こじま！」
何となく不機嫌そうなこじまは、楽屋の隅に私を呼んだ。
「どうしたん？」
小「どうしたん？やないやろ。」
不機嫌なのは分かった。けど、その理由があたかも私にあるような口振りはなんで？わたし、何かした？
小「誠也くん、泊まってたんやろ」
「あぁ、うん。泊まってたけど。」
それが何？と言うように、こじまの顔を見て首を傾げる。
誠也くんがたまに泊まりに来ることは、メンバー間では周知されとるし。
「こじま？どうしたん？」
小「…べっつに。」
小島は不貞腐れた様子でそのままどっか行ってまうし、追い掛けようとしたら入れ替わりで誠也くんが。
末「どこ行くん？」
「や、こじまが…」
末「小島？」
「こじまが、機嫌悪い。なんか知らんけど。」
末「なに、喧嘩？」
「喧嘩じゃないけど、誠也くん泊まってたんやろって聞かれて…」
末「ほんで？」
「なんか知らんけど怒ってどっか行った」
すると誠也くんは突然吹き出して、「子供やな」と言った。
「え？誰が？私？」
末「や、小島が。」
「ほんま訳分からん。いつもの事やのに。」
末「でもAも子供やで」
「どこが……っ…」
人一人分空けて座っていたはずの誠也くんが、パッと横を向くと真横に居て。誠也くんの匂いが急にハッキリと感じた。
「ちっ、ちか…くないですか、、？」
末「小島はどんな想像してんねやろな？」
「想像？」
末「俺とAが、例えば…」
ゆっくり近づいてくる誠也くんの顔。やっと意味が分かった私は、驚きすぎて固まった。
末「あれ？避けへんの？笑」
「…っ！！もおっ！冗談キツ！」
慌てて立ち上がり、誠也くんと距離をとる。
まさか小島が、そんな勘違いをしているとでも？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 788人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - みつきさん» コメントありがとうございます😊しかも、めちゃくちゃ褒めて下さって、ついニヤけてしまいました😏😍笑 (5月5日 0時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - めちゃくちゃ良くてついついコメントを‥‥占ツクで中々ええの見なくなってきたところにめちゃくちゃ読みやすくて綺麗な文章でお話もおもしろくてほんまに次々読みたくなるものでした！また続き待ってますっ！！ (5月4日 2時) (レス) id: ba037b34c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - わかさん» ありがとうございます！ゆる〜くやっていくので、ゆる〜く読んで下さい🫠笑 (2月10日 12時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ゆうゆさんの新作嬉しいです☺️しかも正門くんと同期設定なのも最高です！楽しみにこれからも読ませていただきます🙇🏻♀️ (2月10日 3時) (レス) @page1 id: 757acb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2024年2月9日 23時
