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なにわ男子のデビューが決まった時、私は思いっきり泣いた。嬉しさと悲しみ、半分個ずつの涙。でも、本音を言うと悲しみの方がほんの少しだけ、多かった。
あの時は、正門くんの前で涙が枯れるまで泣いた。
だってその理由を知っているのは唯一、彼だけやったから。
正「はっすんと何か喋った？」
「喋ったよ。正門元気ー？とか、またご飯行こなーとか、、」
お酒の入ったグラスを見詰めながら、正門くんの質問に答える。
正「もう大丈夫なん？」
「…え？もー、嫌やなぁ正門くん！あれから何年経ったと思っとんよ、笑」
正門くんの心配そうな顔をよそに、私は彼の肩をバシッと叩いた。
正「まぁ、せやな、ほら、でも。久しぶりに会ってまた気持ちが」
「ないない！笑」
あの頃、大吾は関西を引っ張っていく中心的存在で、仲は良かったものの相談なんて出来るはずがなかった。
密かに『大橋くん』への恋心を抱きながら、レッスンを続けるうち、正門くんに気持ちを見透かされていた私。
『ここに何しに来てるん？』
そう、言われると思った。真面目な彼からしたら、私がそういう目的でレッスンに来ているのではないかと思われても仕方なかった。
でも、正門くんは別の意味で私を怒った。
『同期なんやから、相談して欲しかった。』
頑張っている姿を近くで見ているからこそ、私に変な疑問を抱くなんて事は一切ないよ、と。
「正門くん。私、ちゃんと乗り越えれたんやで」
正「ん。よお頑張ったなぁ。」
私の頭をグリグリと撫で回し、嬉しそうにお酒を飲む正門くんは、唯一私の秘密を知っている。
東京↔︎大阪という距離ができて、少しずつ大橋くんを恋愛対象以外で見ることが出来るようになった。呼び方も、はっすん！とあえて呼んでいる。
大吾や廉くん、Aぇのメンバーにも、そして本人にさえ伝えることのなかった数年分の気持ちは徐々に消えていった。
それからかな。
正門くんが私に対して激甘になったのは。
「なんでそんな甘やかしてくれんの」
正「俺が？」
「え？自覚ない感じ？」
正「ん〜別に甘やかそうと思ってしてないって言うか。Aが晶哉甘やかすのと何ら変わりないで？」
それは、大いに納得。
「なるほど正門くんは私の事が可愛くて仕方ないという認識でよろしいでしょうか」
だって私は晶哉のことが可愛くて仕方ないから。
正「そう思うなら思っときなさい」
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ゆうゆ(プロフ) - みつきさん» コメントありがとうございます😊しかも、めちゃくちゃ褒めて下さって、ついニヤけてしまいました😏😍笑 (5月5日 0時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - めちゃくちゃ良くてついついコメントを‥‥占ツクで中々ええの見なくなってきたところにめちゃくちゃ読みやすくて綺麗な文章でお話もおもしろくてほんまに次々読みたくなるものでした！また続き待ってますっ！！ (5月4日 2時) (レス) id: ba037b34c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - わかさん» ありがとうございます！ゆる〜くやっていくので、ゆる〜く読んで下さい🫠笑 (2月10日 12時) (レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - ゆうゆさんの新作嬉しいです☺️しかも正門くんと同期設定なのも最高です！楽しみにこれからも読ませていただきます🙇🏻♀️ (2月10日 3時) (レス) @page1 id: 757acb49c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2024年2月9日 23時
