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末「え、飯行ったん？」
「なんかその場のノリで」
この前、正門くんと飲みに行った話を誠也にしてみた。
恋人ではないから、お互い誰と会おうが自由なんやけど、どんな反応するんかなって。ちょっとした興味本位で。
末「ほぉん」
「それだけかい笑」
束縛をしないのがこの関係のルール。
別にルールを決めたわけではないけれど、暗黙の了解やと思っている。
それは誠也も同じ考えやと思っ……て……
「んぅ…っ、」
いつも、誠也のキスは突然すぎる。
したいと思った時にする。誠也らしいと言えば誠也らしい。
「んあっ、待って、どうしたん」
誘う時、いつもやったら可愛らしくチュッてするか、はむって食べちゃうようなキスをするのに。
末「他の男(やつ)の話すんなや、」
「えっ、せーや？」
今の台詞はほんまに誠也の口から発せられたもんなん？
他の異性の話なんて、今まで死ぬほどしてきたやんか、
あの先輩嫌いや〜とか、○○の店員さんめっちゃ男前やねん！とかさ。それって全部、『他の男』の話やろ？
正門くんだって、そのうちの一人として話してるんやけど…
末「俺とおる時は俺のことだけ考えとったらええやん」
こんな事を口にするのは初めてじゃない？
末「今は俺だけのAやろ、」
頭が逆上せたように、もう、何も考えられなくなる。
どうしたん？って聞きたいのに、もうそれ以上は聞くなと言われているようで。
聞く隙すら与えない、そんなキスやった。
正門くんが隣に越して来てから、私たちはホテルでする事が増えた。ここだけの話、誠也のお家には行ったことがない。それが、私たちの関係を証明しているというか、ね。
末「Aの部屋でしたい、」
「だから隣がっ」
末「あの家、そんな壁薄ないやろ。」
今日の誠也のヤル気スイッチはいつもと違うみたい。
いつもより名前を呼ぶ回数も多いし、いつもより優しかった。
私は何だか泣きそうな気持ちになって、それを掻き消すかのように必死に誠也にしがみついていた。
末「どぉしたん」
「なん、もっ」
末「まだまだ余裕やな」
全然余裕なんかないの、分かっとるくせに。
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
