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末「なあって、まだ怒っとん？」
あれから(キスマ事件)、誠也とは仕事以外で会っていない。職場でも仕事以外の話は無視を貫いていると、とうとう家までやって来た。
「怒るやろ、ふつう。」
末「長ない？笑」
笑って済まされるような話ちゃうやん。
ええ大人が、キスマって。それに、私たちの関係からしてあの行為はルールをだいぶん破ってる。
末「分かったって。もうせぇへんから機嫌直して、Aちゃん」
「こういう時だけAちゃんてゆーな、」
末「仲直りのちゅーする？」
「せん。」
末「じゃあ普通にちゅーしたいからおいでや」
ここで許したら全部、誠也のペースにのみ込まれてしまうのに…目の前で広げられた腕の中にすっぽりと、納まってしまう私。
末「ふふ、可愛いなぁ」
ん！っと唇を突き出せば、誠也は嬉しそうに軽くチュッとした。
そういう雰囲気になりそうな中、突然誠也のスマホが鳴り響く。
末「ちょっとごめんな、」
スマホを持って、外に出ていった誠也は5分くらいすると戻って来た。
末「ごめん、ちょっと急用。」
「…うん…？どうしたん？」
末「ちょっとな。またゆっくり時間とるから。」
そんなに多くない荷物と上着を持って誠也は帰って行った。何なんやろ、珍し。
「あ、正門くん！」
誠也を見送って部屋に入ろうとすると、丁度正門くんが歩いて来るのが見えた。
正「帰ったん？」
「ん？」
正「今金髪くんとすれ違ったから。」
「あー、、なんか急用とかで。」
私は意識してなかったけど、正門くん曰く『ショックな顔』をしていたらしく。
正「呑みたい気分なら付き合うで？」
そう言われて、フラッと正門くんの優しさに甘えてしまった。
家飲みしよかってなって、二人でコンビニまで歩いて色々買い込んだ。誠也と今の関係になって、正門くんだけが唯一仲良くなった異性ってだけで私はどこか、後ろめたい気持ちになっていた。
彼女でもないのに。
お互いが、望んで今の関係を保っているのに。
誠也に少しでも『女』の影が見えると、気分が落ちる。
正「それはAが金髪くんのことを好きやからなんとちゃうん？」
「え？」
自分で自分に問うことさえ躊躇うそれを、彼はどストレートに投げかけてくる。
正「ちゃう？」
「違う…と思う」
誠也のことは大好き。だけど、彼女になりたいかと言われればなりたくない。
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
