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suezawa side
末「もしもし？今から会える？」
Aに会いたいと言われた次の日の夜。Aに電話を掛けて呼び出した。二人っきりで会うの久しぶりやなぁ。
「なんか、久しぶり」
えらい他人行儀やなあって言いたいけど、しゃあないよなぁ…考えるって言うてから結構経っとるし、その間もずっとAは不安やったんやから。
末「昨日も会社で会うてるやん」
「あ、そっか…！」
ひきつった笑顔を向けるAを、思わず抱きしめた。
今からすごい残酷なこと言うねん、俺。
許してな…
「せーや、、？」
末「…俺のこと好き？」
「…うん」
髪に触れて、頬、それから唇を指でなぞる。
Aに告白されて、ほんまに嬉しかった。何となく始まった関係やけど、俺はAの事が大好きやったし。
でも、
末「ごめんな、」
唇を重ねる瞬間、Aの身体が強張った気がした。
そうよな。Aは答えを待ってんねやから。
それでも止まらんくて、俺は俺の気が済むまでキスをした。
「せ…ぇや…はあっ……」
気付いた時にはAの目尻から涙が流れていた。
末「泣くなや……Aは強いやろ、」
「…強くなんかない」
Aは気付いとる。俺がなかなか言い出されへんことも、気持ちが報われへんってことも。
「誠也じゃないと、嫌や」
末「…ごめんな。でも、Aは俺がおらんでも大丈夫や…な？」
「その子は、誠也がおらなあかんの？」
末「弱いんよ。俺がおらな、守ったらなあかん…って思う。」
結局、俺はAを傷付けた。告白されて、Aと付き合うつもりで関係を切りたいと言ったらあっちからも告白されて。
泣かれて、ご飯も食べんくなって、心配で。
「じゃあなんでキスなんか……」
末「Aが好きやから」
「もっ…いい。誠也はずるい！！」
Aのことが好きなんは紛れもない事実やのに。
ほっとけんくて、そばにおったらなあかんって思う。
Aが車から出て行った車内はシンと静まり返って…
全部、終わってもうた。
末「もしもし？…ん、今から帰るから。ん？なんでやねん。ちゃんと帰るて」
A…ごめん
出来るなら、一年前に戻ってやり直したい。
もし戻れるなら、俺は間違いなくAに告白する。
末「あぁあ〜〜〜っ！！！」
何でもっと大事に出来ひんかったんやろ。と、自分自身に腹が立った。
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
