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正「朝帰りですか？」
「は？」
部屋の前でバッタリ出会ってしまったお隣さんに、「朝帰りですか？」と聞かれた。普通、分かってても一々聞かへんよなあ？と若干呆れる。
「あの、」
正「あっ、ごめんなさい！なんか男性ものの香水の匂いがしたもので。」
香水ではなく、車の芳香剤の匂いなんやけどな。と思いつつ「失礼します」と会釈する。
正「星宮さん、でしたっけ」
「はい…？」
正「これから宜しくお願いします」
ペコリとお辞儀をした彼は、部屋の中から「まさかどぉ〜」と声がすると「じゃあ、」と戻って行った。
あぁ、昨日の。友達、泊まって行ったんや。
お隣さんとはいえ、そんなに顔を合わせることはない。
生活リズムだって違うし、初対面であんな姿を見られた身としては出会わないに越したことはない。
それなのに。
「おはようございます」「こんばんは」って、合わせてもないのにタイミングが被って。
正「星宮さんっ」
「お疲れ様でーす、」
数ヶ月もすると、気軽に挨拶が出来る間柄になった。
正「今日もお疲れ様です」
電車を降りて家までの道のりを歩いていると、今では聞き慣れたその声で話し掛けられた。
「正門さんて、お酒飲める？」
そんな、些細な質問がきっかけとなり、二人で飲みに行こうという流れになった。
正「俺、お酒好きで一人で晩酌したりするんですよ」
「へぇ〜。意外とおじさんなんや」
正「おじさんて言わんといて笑」
こうして挨拶以外で話すのは初めてで、気付けば二時間くらい喋り続けていた私達。お店を出る頃には『正門くん』と『Aさん』に呼び方が変わっていた。
正「お隣さんやとあれですね、」
「あれ？」
正「送っていくでっていうやり取りがないな〜って」
「ふは、確かに笑」
思わず吹き出した私に、正門くんも面白そうに笑った。
「あっ、もう飲んだ後に聞くのもなんやけど。大丈夫やった？」
正「なにがですか？」
「彼女とか、居たりしたらマズイんちゃうかなって」
二人で飲みに行ったのは、その場のノリとかそんな感じやったから。今更、そんな事を考えて焦る。
正「彼女おらんからお気になさらずに。Aさんこそ、彼氏とか大丈夫ですか？」
「私もおらへんよ〜」
正「えっ？」
ちょっと驚いた顔に、なんとなく言いたい事は分かった。
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ゆうゆ(プロフ) - ふさん» えぇえ🤩ほんまですか、嬉しすぎますー！コメント見てニヤけました🤭❣️ (2023年3月17日 21時) (
レス) id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
ふ - この作品大好き過ぎます、🥺💓これからも楽しみにしてます✊🏻🌟 (2023年3月17日 14時) (レス) @page39 id: 77b65fcba7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2023年2月17日 14時
