25 ページ25
佐野「Aちゃん、リチャくんが今日の入浴剤どう？って聞いてますよ。」
「あ、めっちゃいい!どこに売ってんねやろな？」
お風呂に浸かっていると佐野くんの声がして、「バスタオル忘れてましたよ」って。いつもそんな忘れ物なんてせんのに、これも全て正門くんのせいや。
あの時、キスを寸止めされて…「これは反則よな、」って頬にキスされた。今すぐじゃなくてええから。ゆっくり考えて。そう言ったくせに、ガッツリと爪痕を残してくれた正門くん。
佐野「Aちゃん、何かありました？」
「え？」
佐野「何か正門くんと散歩行って帰ってきてから変。」
佐野「何かあったんですか？…正門くんと」
お風呂のドア越しに聞こえる佐野くんの声は、いつもより小さくて何だか弱々しくて。
「いやあ〜正門くんにめちゃくちゃ歩かされて疲れただけやで？」
佐野「そんなに歩いたん！？笑 良かった、喧嘩したんかなって思ったから」
「全然そんなんちゃうよ、」
私と正門くんの変な雰囲気に、佐野くんは喧嘩したと思って心配してくれる。可愛いな、ほんま。
只々頭の中で正門くんの「好き」がグルグルして、のぼせたのは言うまでもない。なんとか身体と頭を拭いて、服を着て…
「やばい…」
佐野「へ？どうしたん！？」
「浸かりすぎてのぼせました…」
佐野「もお〜〜〜だから早く上がりって言うたやないですか！」
慌てて水を持ってきてくれたのに、目が回って上手く飲む事が出来ない私に、佐野くんは「はい、飲んでください」と片手で身体を支えてくれる。
「佐野くん…うちわ…うちわ…！」
佐野「うちわならなんぼでもありますよ！」
と、コンサートでみんながフリフリするうちわを何個も持ってきて仰いでくれた。
「佐野くんがいっぱいおる〜」
佐野「頭、ここ乗せていいですよ」
自分の太腿を叩いて乗せろと言う彼に、じゃあお言葉に甘えて…とはならず拒否りまくっていると「早く！」って急かされる。
だって想像してみ？佐野くんの膝枕で佐野くんに佐野くんのうちわで仰がれんねんで？確実に佐野担に殺される…
佐野「大丈夫ですって、今は誰も見てないし、それに俺のファンの人みんな優しいから」
「え、もしかして心の声漏れてた？」
佐野「たまには甘えて下さい、」
そう言って身体ごと倒されて、佐野くんの太腿の上に頭を乗せられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 692人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆうゆ(プロフ) - mitukiさん» AぇHOUSE3へ移行しましたので、また読んで頂けたら嬉しいです！ありがとうございました＾＾ (2022年12月14日 19時) (
レス) @page50 id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
mituki(プロフ) - ゆうゆさん» 素敵過ぎです(^^♪ありがとうございます！今後も楽しみにしていますね！ (2022年12月14日 14時) (レス) @page47 id: b04534fc0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - mitukiさん» リクエストには早くお応えしたい作者です😂笑 (2022年12月13日 10時) (レス) @page44 id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
mituki(プロフ) - ゆうゆさん» 早速💙君登場でニヤニヤしちゃいました😍 (2022年12月13日 9時) (レス) @page46 id: 525c8f84f9 (このIDを非表示/違反報告)
mituki(プロフ) - ゆうゆさん» ありがとうございます！今日の更新もキュンキュンしちゃいました！😍今後も楽しみにしています！😊 (2022年12月12日 14時) (レス) @page44 id: e54d2789de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆうゆ
| 作成日時：2022年11月14日 16時
