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正門side



「この前さ、誰にでも優しくするわけちゃうって言うてたやん…?」



正門「言うたなあ」



「じゃあ今から正門くんの優しさ利用してもええかな?」



ベッドに寝転んでいたAちゃんがゴロンと寝返りを打って、ちょっと悪い顔してそんな事を言う。
Aちゃんに利用されるなら全然ええ、だってこの人は人を傷付けるような利用の仕方なんて絶対せんやろうし、何やそれって言葉が出てくるって何となく分かる。



正門「お、出た〜。姫のわがまま笑」



「わがままちゃうよ、利用すんの」



ちょっと口を尖らせて拗ねた彼女の口から、「クローゼットの中に入ってる毛布出してくれへん?この前洗ってんけどさ」と。ほら、全然そんなん利用ちゃうのに。



正門「これでええの?」



「うん、ありがとう」



毛布を受け取ったAちゃんはその毛布を俺に被せてきて、隣にちょこんと座ったかと思えば俺の肩に頭を乗せてきた。



「ちょっとだけ肩貸して欲しいねん、」



正門「全然…ええけど…え、逆にええの?」



って逆に質問したくなるくらいにはびっくりするような展開で。



「うん…こっちの方が安心する」



そう言って目を閉じたAちゃんは、10分くらいすると眠ってしまった。起こさへんようにそっと、そぉ〜っと、毛布の端を持ってAちゃんの肩に掛けて。
二人で一つの毛布に包まっとることに無性にドキドキした。



肩に手を回してギュッと抱き寄せて、Aちゃんの髪からフワッとシャンプーの良い匂いがして…



正門「上手いこと利用されたよなあ…」



俺が絶対に何もせんて分かってて、俺の優しさ利用して甘えたんよな?敢えて利用する。なんて言うて、何なん、この人。



もう、大吾のことは忘れられた?
一人で泣いたりしてない?
今Aちゃんの中には誰がおるん…?



気になることがありすぎて、でも聞けんくて。
今度またリチャくんに聞いてみよ。



「…ごめん、一瞬寝た、」



正門「全然ええけど、お布団で寝な身体しんどいやろ?」



「ん、」



ちょっと寝惚けたAちゃんが、ベッドに行こうと俺から離れた。それが嫌で、しんどいやろって言いながら離れてほしくなくてもう一回肩を抱き寄せた。



「正門くん?」



正門「寝たらベッド運ぶから、やっぱりここで寝て」



聞こえたか聞こえてへんか分からんけど、Aちゃんはまたすぐに目を閉じていた。

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ゆうゆ(プロフ) - mitukiさん» AぇHOUSE3へ移行しましたので、また読んで頂けたら嬉しいです!ありがとうございました^^ (2022年12月14日 19時) (レス) @page50 id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
mituki(プロフ) - ゆうゆさん» 素敵過ぎです(^^♪ありがとうございます!今後も楽しみにしていますね! (2022年12月14日 14時) (レス) @page47 id: b04534fc0e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ(プロフ) - mitukiさん» リクエストには早くお応えしたい作者です😂笑 (2022年12月13日 10時) (レス) @page44 id: adb2dda066 (このIDを非表示/違反報告)
mituki(プロフ) - ゆうゆさん» 早速💙君登場でニヤニヤしちゃいました😍 (2022年12月13日 9時) (レス) @page46 id: 525c8f84f9 (このIDを非表示/違反報告)
mituki(プロフ) - ゆうゆさん» ありがとうございます!今日の更新もキュンキュンしちゃいました!😍今後も楽しみにしています!😊 (2022年12月12日 14時) (レス) @page44 id: e54d2789de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆうゆ | 作成日時:2022年11月14日 16時

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