あ、あくま…？ ページ5
「だっ…だいたい！お前の目的はなんなんだ！！」
まさかの恐怖ギレ。
まあいきなり自称悪魔の変質者が抱きついてきたり、猫が人間になったり、人間が猫になったりすればパニック状態に陥るなんて当たり前だと思う。
「言っただろう！僕は君が食べたいんだ！」
「帰れ！」
ああもうこれ夢ってことになんないかな。
目が覚めればいつもどおりの、何の面白みもない平和な日常が広がってないかな。いやマジで。
「いいじゃないか少しくらい！」
「いいわけあるか！」
「減るもんじゃないし！」
「減るわ普通に！」
何故か変質者の方も逆ギレ。
あれ？コイツって結構バカなんじゃ？
なんてぎゃんぎゃんと低レベルな言い合いをしているうちに、いつの間にか取っ組み合いに発展。
体格からして圧倒的に不利な俺は、変質者に為す術なく床に押し倒される。
「どけやヘンタイ！重い！」
「酷い！重いのは筋肉なんだからね！」
「んなことどうでもいいんだよ！離せ！」
「大丈夫優しくする！優しくするから！」
「ふざけろ何で俺だ！」
「きっ……」
「…？」
突然変質者の力が弱まって、みるみる顔が赤くなる。変質者は心底恥ずかしそうに両手で顔を覆って俯いた。
「君のことが好きだから……」
「え？あ…そ、そうなんだ…？」
さっきまでの勢いはどこへやら。
蚊の鳴き声の如く超小声でそんなこと言うものだから、思わず毒気を抜かれてしまった。
高身長のイケメンが何やってんだ。
「じ、じゃあこうしよう」
変質者はいそいそと俺の上から身を引いて、改まって正座する。
「A君の嫌がることは一切しないから、僕をここに置いてほしい」
「それ俺にデメリットしかないんだが」
「僕こう見えて家事が得意だから、炊事洗濯掃除何でもするよ！」
え、なにその悪魔らしさゼロの発言。
コイツ本当に悪魔か？
「じゃあ俺が今すぐナポリタンが食べたいって言ったら作ってくれるのか？」
「もちろんだよ！」
「でもうちに材料は一切ないぞ」
「オーケー！買い出しに行ってくるよ！ちょっと待っててね！」
変質者はそう言って、エコバック片手に家を飛び出して行った。
「……」
俺は無言で、チェーンロックを掛けた。
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ハルキ - いくら中性的で女に間違われるからって...男の娘とは言わないと思います...(男の娘地雷ッス←関係ない) (2021年10月11日 21時) (
レス) @page22 id: 8862a535cf (このIDを非表示/違反報告)
アリア - なんで儂好評価してないんだろ。バカか (2019年7月12日 17時) (レス) id: 39676cde20 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - 面白いです…！！！100個目の評価は頂きました←。更新頑張って下さいね！陰ながら応援しております。 (2019年3月19日 15時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
アーテル(プロフ) - らいさん» 返信遅れて申し訳ありません。コメントありがとうございます。時間を見つけて書き進めていく所存ですので、今後ともご愛読の程宜しくお願いします。 (2019年3月18日 15時) (レス) id: 5f656bed23 (このIDを非表示/違反報告)
らい - 続きが気になります。
続き楽しみにしています。 (2019年2月23日 16時) (携帯から) (レス) id: 2b97e5f6a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アーテル | 作成日時：2019年1月3日 14時
