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#11side
昨日は、卓さんと杉谷さんと3人で飲みに行って
Aちゃんの話も出た。
中島「絶対、翔平好きやろ。Aのこと」
杉谷「おい、ちょっと待て。いつのまに呼び捨て!?」
さりげなく、呼び捨てにしてるけど卓さんとAちゃんって
席離れてるし、そんな話してない気が…
中島「Aって呼んだ方が、話しやすくない?」
杉谷「お前たまに天然っていうか、発揮するよな。嫌いじゃないけど。笑」
中島「で、どうなん?好きなん?」
すっごい唐突に聞いてくるし
そのギラギラした目…あー、とりあえず適当に
「同い年で仲良いから、ヤキモチですか?」
中島「な!!!なん、こいつ!!!!」
杉谷「あははは、腹いてー!!!!」
っていう会話。
まあ、そんなことAちゃんには言えるわけなくて。
『大谷くん、ここがわからないんだけど教えてもらっていい?』
マニュアルとパソコンを睨めっこして頑張る姿を見ると
僕もわかりやすく教えなきゃって、気合いが入るわけで。
「うん、いいよ。」
卓さんと遥輝さんがこっちを見てるって、気付いてたけど
「ここは、こうして…」
言い訳は、出来る。
僕は、体が大きいから教えるってなると少しでも近くになってしまうから。
だから、グッと近づいて君が振り返ると顔と顔の距離は10cmくらいしかない。
『こうでい、い…?』
そう尋ねて、振り返るのを僕は分かってたから
ワザとだよ。
でも、何か言われたら言い訳をする。
「ごめん、近すぎたね」
『ううん、いつもわかりやすくて助かります…』
遥輝さん、あなたには絶対に渡しませんから。
彼女を不幸の道に連れて行かないでください。
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作者名:琉 歌 | 作成日時:2018年10月10日 11時