この恋が叶わないように。 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:31,272 hit

▼ ページ8

*

*

＃７side

『おはようございます』

フロアに響く、可愛い声。
まだ来ないかなぁって思ってた矢先やった。

大谷「おはよ、なんか今日ちょっと雰囲気違う？」

杉谷「髪ちょっと巻いてる？」

『あはは、早起きしたんで少しだけ巻きました』

昨日、エレベーターで思わず頭撫でてもうて
そのときの髪の毛の感触がまだ手に残ってる。
柔らかくて、サラサラで…

「俺は、変態か。」

中島「すげー変態やな」

「ちょ！！！！なんすか、」

中島「は？笑」

盛り上がる３人を横目に卓さんから

中島「なんか、あったん？」

って、聞かれたけど素直に言えるわけちゃうし。

「ま、ぼちぼち…」

中島「嫁？独身の俺は、なんの力にもなれんけど愚痴くらい聞くけん」

「ありがとうございます。嫁も、まあそうっすけど…色々？っすね」

ナナのことは今、始まったわけちゃうしなー
それに卓さんがナナのこと苦手なん知ってるし
…付き合ってる時から卓さんは気付いてたんやろなぁ
ナナの正体に。

『西川さん、奥様からお電話です。』

「え、あ、ああ。」

なんやねん、会社に電話って！と思って出たら
携帯に出れへんからって。
今日から実家に帰るから、日曜日までおらんっていう電話。

「、自由やな。」

ナナがこんな長い間おれへんとか
初めてやし、それになんでやろ。
めっちゃ喜んでる自分がいる。

最低な夫でもええわ。
自由でおれるんやもん。

→