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18.ヒミツの決意 ページ21

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Ys #1 side


「A、ぎゅうは?」




『こうですか?」』




「ん、そう。」




Aが俺の家に来て1週間。
俺がおらん時は、知らんけど泣くこともなくて
…偽りといえどバカップル並みにくっついてる。




「明日から名古屋か…」




『テレビで観てますね。』




「離れたくない。Aと一緒がええ。」




Aは「可愛い」って頭を撫でてくる。
可愛いって…ちょっと油断しすぎやで?
Aちゃん。




『きゃ…!哲人さん…?』




「A、もう我慢出来へん。……いい?」




キスまでの関係でこの家に2人きりでおるとか…拷問かってくらいやろ。
いや、やっぱりダメや。
ちゃんと恋人にならんと!順番ってのがある。




『……はい、いいです。』




「やんな、やっぱり嫌やんな……は?なんて?」




『私…いま哲人さんのことしか見えてません。たまに遥輝さんとか卓さんとか大谷さんの名前が出て、哲人さん「ごめん」って気にしてたけど…好きみたいです。哲人さんのこと…』





服をギュって握って言うA。
ほんとか、どうか知らん。
けど、言い終わって見つめられたら最後。




「俺でええの?初めてちゃうん?」




『哲人さんがいいです』




6月最後の夜。
不思議な関係のまま、俺らは男女の関係になった。
Aが後悔するってわかりながら何度も何度も。


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作者名:琉 歌 | 作成日時:2017年7月20日 9時

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