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鍵谷「え、山田って山田哲人!?」
『はい。交流戦から、すごく親しくしてくれて。』
鍵谷「そうだったんだー。いいお兄ちゃん代わり?みたいでいいじゃん。」
最近は、鍵谷さんともよく話すようになって
昨日、遥輝さんと言い合ってるの見て心配して「俺でよかったら聞くよ?」って言ってくれて。
鍵谷「まぁ、遥輝もしつこかったしな。Aは気にしなくていいよ。普段通りにしときな。」
『そ、うですね!普段通りに頑張ります。』
まさか、この会話を遥輝さんが聞いてるなんて知らなくて
『あ…、お疲れ様です…』
「……お前なんなん。女ってこと隠してんの、ほんまは男に近付く為ちゃうん?哲人の家に泊まったって、やることやったんやろ。」
『っっっっっ!』
「もうええわ。勝手にせえ。」
遥輝さんは、今まで見たことない顔で私を見て
そのまま消えるように行ってしまった。
『言う通り…だよね。』
もうすぐ6月が終わる。
この3ヶ月足らずで女ってことが6人の人にバレちゃって
遥輝さんと卓さんと大谷さんはバレないようにしてくれてたのに
知らない誰かに写真撮られちゃって
哲人さんと1ヶ月限定で恋人のフリするようになっちゃったし…
『バカだなぁ…』
気づけば、ボロボロ涙が溢れてくる。
もう、いなくなった方がいいんじゃないかな。
このままだと遥輝さん卓さん大谷さんだけじゃなくて
みんなに迷惑かけちゃうよ。
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作者名:琉 歌 | 作成日時:2017年7月20日 9時