泡恋

……☆ ページ15

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「ジョングクくーん、今日はカヌレです！！」





作り笑顔。

君は気付かないよね？




JK「……お前、大丈…」



「カーヌーレー。





今日くらいっ………




食べてよっ…………」





君だけは、食べて。

せめて、君は……食べてくれるよね…





JK「っ…」






「3つは無駄になっちゃったからさぁ……あははっ…1つくらい食べてくれなきゃっ……



私だって………っっ、



そこまで強くないんだっ……」




溢れそうな涙を必死に押さえる。



バカだよね…全部、分かってる。




その時、手の中にあった紙袋が乱暴に奪われた。



「え…」




JK「悪く……ねぇよ。」




ガシガシと髪を掻きながら感想を言う彼。



「え……？！」



JK「ああもう!!!だから、このカヌレ!!!!上手い…よ。」



「……ありがと。」


照れ臭そうに言うジョングク君。



知ってるよ。

いつも無表情で、無口な貴方だけど、



本当は優しい。






JK「まぁ、多分、俺が作る方が上手いけど。」

「え？！ジョングク君、お菓子作れるの？！」

JK「まぁ。」

「じゃあ、一緒に作ろうよ！！」

JK「は？っておいっ、ちょっと！！」

「材料一式揃ってるから！ほら、行こ！！」

JK「おいっ！！………ったく、



しょーがねぇな。」



「ふふ。」




そう、私だけが知ってる彼。



【カヌレ -Fin-


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