【浦島坂田船】大好きなうらさかと大嫌いなしません

■ eight ページ8

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｢つか、可愛い可愛いってうらさかもだいぶ重症やんか。｣

｢そうそう。女の見る目ないよなー。俺とセンラくんはそういうの分かるけど。｣





再びみんながリビングに集まると、ここぞとばかりに口を出すしません。
胸糞は悪いが、日常茶飯事になってしまった。
慣れとは怖いものである。
それに黙って流せないのがうらさかだ。何かと私に対して文句をつけるしませんに倍で反抗する。



｢お前らこそよく見ろよ。天使がいるだろ。｣

｢そろそろ可愛さで理性切れそうで怖いんだよ。ああん？！｣




え、うそ。坂田くんこわ。
どうか理性だけは保っていて下さい。

うらさかの反抗に更に反抗するしません。一日に一回はこの論争が繰り広げられる。
どうしてこんな真っ二つに意見が割れるのだろうか。溺愛と憎悪が塗れる空間では、正直、答えのだしようがない。

一息つき、騒ぐ四人に声をかける。




｢テレビでも見よっか。｣




私の発言を受け、顔がみるみる晴れるうらさかと、対象に顔が曇るしません。
あー、もう慣れたわ。


｢見よ！Aは俺の隣ね｣

｢はぁ〜……しゃーないなぁ……｣

｢うらさん無視していいよ！俺の膝にかもん！｣

｢命令すな！さっさとリモコン取ってこい！｣




なんだかんだで楽しいのかも。
センラくんに｢仰せのままにー｣と笑顔でリモコンを取りに行った。
｢ドMか。｣って言われちゃったけど。

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