□ eighteen ページ24
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今までこんなにも自分を憎んできたことはない。しかしこれを憎まず何を憎めと言うのだろう。
｢A……帰るぞ。｣
しません以上の嫌悪感が湧いてくる。いや、
少なくとも寝食を共にしてきた私はそう思う。私は震える腕を押さえ、強気になったつもりでこう言った。
｢志麻くんはどうしたの？｣
｢年老いた父より仲間の心配か……｣
ふぅ、と小さく息を吐くお父さん。すっと私目掛けて歩き出す。するとうらさかせんがお父さんの前に立ちはだかる。
うらたくんがお父さんの目を見据えた。
｢よく事情は聞いてませんが……Aが怖がってるんでやめてもらえますか。｣
｢……私はその子の父親だよ。何故怖がる必要がある？｣
事情を知らない限りこれ以上は何も言えないうらたくん。お父さんを睨みつけたまま、冷や汗を垂らしている。坂田くんもうらたくんと同様だ。この状況で冷や汗一つ垂らさず、毅然とした態度でいるのはお父さんと、もう一人。
｢この状況よう分からんですけど、こいつ連れ戻すには遅すぎましたね｣
センラくんだ。この緊張感をものともしていない。お父さんはにこやかなセンラくんをじっと見つめる。
｢……ほう、それはどういう意味かな？｣
｢ん……いや、どういう意味でしょうか……｣
分かんねぇのかよ！
うらさかと私はそんな緊張感の全くないセンラくんの発言に心の中で同時につっこむ。
するとお父さんはふっと笑みを零した。決して暖かくない、冷酷なものだけれど。
｢そうか、遅すぎたのか……だがそれはAが決めることだろう？お前はどうなんだ｣
虚ろで冷たい目で見つめられ、一歩後ずさってしまう。ここでNoと答えれば何と言われるだろうか。ちらと前を見るとセンラくんは口パクでこう言った。
｢だ い じ ょ う ぶ ｣
何が大丈夫だ。根拠も何もないくせに。
汗でも何でもない、涙がぼろぼろと零れる。
私は思い切り横に首を振った。父親を否定した。初めて拒絶した。怖くて仕方ない。ただ、その時私はお父さんに何かされる恐怖より、
仲間が大丈夫だと言ってくれたことが何より嬉しかった。
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翠華@みかん(プロフ) - 白夜ちんさん» お待たせしてしまい、申し訳ありません……！見てくださりありがとうございます！！！ (2018年8月14日 12時) (
レス) id: 712f496595 (このIDを非表示/違反報告)
白夜ちん(プロフ) - きたきたきたきたきた！！この日をずっと待っていました！！もう大好きです。 (2018年8月13日 21時) (レス) id: 579a39ad7f (このIDを非表示/違反報告)
翠華@みかん(プロフ) - クッキーさんさん» ありがとうございます！！お待たせしてしまい、申し訳ありません。更新頑張ります！ (2018年8月13日 18時) (レス) id: 712f496595 (このIDを非表示/違反報告)
クッキーさん(プロフ) - 久しぶりの更新だー！待ってました〜！！とても面白いです！翠華さんの作品大好きで、いつも見ております！更新頑張って下さい！応援しております！ (2018年8月12日 23時) (レス) id: 09e40b7ca7 (このIDを非表示/違反報告)
翠華@みかん(プロフ) - なるるる@るすなーさん» ありがとうございます！！わああ！とても嬉しいです！！ (2018年4月24日 16時) (レス) id: 712f496595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠華@みかん | 作成日時：2018年2月24日 19時
