【あほの坂田】笑わかせたかったんだけど。 (ページ3)

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｢あっ、おーい！さかたん！｣

俺の姿を見た途端ぶんぶんと腕を振る彼女はA
俺がカフェにいた時、馴れ馴れしく話しかけてきた奴だ。悪い奴ではなさそうだったので仕方なく会話に付き合っていたが、思いの外、こいつと話すのは楽しい。

それを機に、俺はAと仲良くなり、今もこのカフェで会ってだべっている。

｢ね！さっき生放送見てたけど、やっぱさかたん面白いね！悟り開いてるような顔ってどんな顔よ｣

そう言ってけたけた笑う彼女
お察しの通り、俺の顔が緩みまくってるのはこいつが原因。こいつは普通の人ではないのだ。俺の中では。
なぜなら……

｢えっと……こんな顔。｣

｢ぶっ！あっはははっ！何それ、あはっ、無理お腹やばい｣

彼女は面白くない事でもすぐに笑ってしまう笑い上戸だからだ。
実際、俺はまあ自分の顔だからというのもあるが全然面白いと思わない。
しかし自分のネタが滑るより、こっちの方が何倍も嬉しいので
俺はこいつを一生懸命笑わかす