【浦島坂田船】ようこそ帰宅部へ

帰宅5 ページ5

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今まで四人、様々な思考でぶつかり合い個性の違いで喧嘩をしてきたが、久々に四人の考えが今一致した。


逃げよう。



｢あっ、こら待てー！どこ行くんだ新入生ー！｣


変な人に絡まれたらすぐ逃げることが大切ってお母さん言ってたし、俺らは間違っていない。
さっさと帰ってゲームしたい……！


＊


｢はい！ここが帰宅部部室だよー｣


ぜぇぜぇと肩で息をしながら俺たち四人は部室に連れてこられた。な、何で帰宅部の癖に部室なんてあるんだよ……。

何で俺たちが部室にいるかと言うと、逃げたら捕まった。ただ単純にこれだけだ。というか、まーしぃが途中で折れた。

──────

『よく見たらショートヘアで可愛いし、話だけでも聞かない？』

『ふざけんなホクロ……！』

──────


という訳でまーしぃは気持ち悪い笑顔で部長の話を聞いている。部長も部長で楽しそうに話してるし。
すると坂田が苦笑いを浮かべ、部長に言った。


｢先輩って……あほですよね｣

だからお前に言われたくねぇって。

｢え、あほじゃなくて天然って言ってくれる？｣

俺が知ってる天然はこんなのじゃない。


それを聞いたセンラはふっと微笑んでゆっくりとその場に立った。


｢しゃーないなぁ。仮入部ってことで、気に入ったら入部しますよ｣

｢新入生Dくん……！｣

｢俺も！ちょっと楽しそうやし、先輩可愛いし｣

｢新入生Bくん……！｣

｢僕も……二人が言うなら……｣

｢新入生Cくん……！｣





え、何この茶番。

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