過去と今と未来とAnother story (ページ22)

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ラウールside

俺を思い出してくれて、それなのにめめ達のことは思い出してなくてこれ以上３人の悲しむ顔は見たくなかった

そう考えたら、言葉が勝手に出ていた

「お願い、答えて」

強要するような口調で、詰め寄ってしまった

パニックを起こしたらどうしようとか色々考えたけれど、ふっかさんと翔太くんは思い出してくれた

二人を呼びにいったら、すぐに康二くんの部屋に向かっていった

めめにどうやって説明しよう

他のみんなは思い出したのに、一番近くにいた自分は思い出されないなんて、そんなの耐えられるわけがない

一人悶々と考えていると、めめが数日ぶりに部屋から出てきた

一瞬目線が合わさったが、すぐに逸らされた

めめの顔から感情がなくなっていて
そういえば...二人が離れていたことなんてなかった

「なあ、ラウ.....俺はどうしたらいい」

「.......分かんないよ、でも、」

でも、の先自分は何を言うのが正解なのだろう

どんな言葉をかけても、めめを傷つけてしまうことに変わりはないだろう