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皆んなが仕事に出かけてからしばらく経ち、家から一番近い場所で仕事していた渡辺が家に向かっている時だった
警察の目を逃れてやってきた放火魔が家がある山の中に迷い込んだ
小さな川があり、神秘的な空間を抜けると見晴らしがいい場所に出た
そうだここに放火しよう、そんなことを考えた放火魔は彼らが住んでいる家の少しした辺りの場所に火を放った
そのまま火が大きくなるのを見届け放火魔は立ち去っていった
そこに渡辺が帰ってきてしまった
渡辺side
ついてねーな、仕事の場所が皆んなバラバラで、仕事の内容も簡単、家から近いところ
簡単なら少し遠いところの方が楽しめたのに
皆んなはまだ時間かかるよなー、家帰って寝ようかな
メッセージアプリに仕事が終了したと連絡を入れ、ついでにニュースを開いたら放火が相次いで起きているというニュースが目に止まった
火、か
あれから火を見ても不安感とか感じないから大丈夫なはずだ...多分、だけど
火という単語にさえ、反応していた頃と今は全く違うのだから大丈夫なはずなのに、少しばかり手が震えている
こんな時に限って一人なのかよ
ついてねーわ
悪態をついたところで誰からも終わったという連絡がないから仕方なく家がある山に入っていった
あー、慣れたからなんともないけど結構ここって距離あるんだな
後もう少しで家、と言うところで木の向こうに赤色が見えた
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作者名：coolk | 作成日時：2020年5月2日 21時
