ヤンキー魂 ページ4
海青 side
海青 「 A 」
「 聞いたよ 」
「 まさかお前の口から鍛えたいという言葉が、、」
「 俺は感激した 」
「 俺優しいからこれあげる 」
どうやらさっき起きたらしい見事な頭をしてる
Aにプレゼント
「 誰だ海青にチクったの 」
「 健太さんだ絶対 」
「 許さない 」
険しい顔でブツブツ言ってる
海青 「 なんて顔してんだ、喜べ、そして着替えろ 」
「 海青、私にどんな格好させたいの？ 」
海青「 生憎そんな変態チックな趣味はない 」
「 どうぞAチャン 」
そういって渡すのは
俺セレクトのトレーニングウェアとシューズ
「 ガチのヤツじゃん 」
「 ねえ海青ガチのヤツじゃんこれ 」
「 海青のちゃん付けはガチの時のやつじゃん 」
海青「 これくらいちゃんとしたの買わないとAサボりそうで 」
「 物で釣るな同期を 」
Aは俺と樹と翔平を同期と呼ぶ、変なやつ
海青 「 さて、やるぞ〜 」
とりあえず一通りメニューを説明する
「 あっ、そういえば用事がっ 」
海青 「 最近体格たるんでね？ 」
「 いや〜、だらしないね〜、みっともない 」
「 あ？ 」
スイッチの入れ方を知ってる、俺、同期
A 「 おーおーやってやろーってんだ！！」
出ました極道魂
さすが生粋のヤンクミ信者
海青「 無理だけはしないように 」
念の為、と それだけ言って始めたトレーニング
開始20分くらいでダウンしだすメンバーもいるくらいだからそろそろヤバいんじゃないかと隣にいるAを盗み見る
「 キッツ、、死ぬ、、 」
と言いながらも20分以上経っても俺と同じメニューを淡々とこなしていくA
海青「 ガチのやつじゃん、 」
A「 なんか言った？！ 」
海青「 手ぇ抜くなよー 」
A「 鬼！！！ 」
この女、息切れが聞こえない
ホントの鬼はどっちだよ
海青「 あとじゅーう 」
A「 くっ、そ、が 」
海青 「 プラスじゅーう 」
A「 ハゲろーーーー！！ 」
喋れる体力が残ってるAに若干引きながらも
A「 武知、」
と差し出された左手に「 ゴツン 」と音が鳴るようなグータッチを返すと
子供のようなキラキラの笑顔を向けるから
海青「 やるじゃん、ヤンクミ 」
A「 あたぼーよ 」
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作者名：ベティー | 作成日時：2020年5月4日 16時
