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それから毎日、
目黒くんは何かにつけて私に話しかけるようになった。
相変わらずあまり言葉にして返すことができないけど、そんな私のためにかYESかNOで簡単に答えられるように話してくれる。
その優しさがあたたかくて、ちょっぴり痛かった。
先生「伊藤。」
帰りのホームルームが終わったとき、先生に呼び止められた。
先生「アレ、決まったか？」
アレとはもちろん入部届の話で、結局まだ決められていないままバッグに入っている用紙は白紙のまま。
目「あれってなんすか？」
先生「おー、目黒。部活動の話でな」
目「伊藤さん、どこか決めたの？」
私は首を横に振る。
目「...よかったらさ、
サッカー部とかどう？マネージャーなんだけど」
先生「おお！いいじゃないか。
サッカーなんて伊藤にもってこいじゃ、」
「ーーっ、せんせい、」
先生「...ぁぁ、悪い。」
目「？」
その先に出るであろう先生の言葉を
どうしても遮りたくて思わず食い気味に話を止めてしまった。
どうしよう。変な雰囲気にさせてしまった。
目黒くんも不思議そうに私を見てる。
、、どうしよう、なんて会話を続けたら、
心臓がバクバクと鳴り出した。
すると、
目「伊藤さん、サッカー好き？」
「ぇ...？」
目「ふふっ。好き？サッカー」
サッカーが好きか。
そんなこと今の私にはもうわからなくなった。
......昔は、大好きだった。
あんなに大好きだったのに、
ーーアノ日を境に苦手になった
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作者名：＊yuki＊
| 作成日時：2024年1月9日 21時
