夢番地 *black* (ページ48)

今日:14 hit、昨日:74 hit、合計:123,422 hit

- 48 - ページ48

.

みんな伊藤先輩が大好きで、マネージャーとして、同じサッカー好きとして、心から認めているんだ。

ラウ「いとう先輩」

「、？」

ラウ「もっと先輩とサッカーしたいです。」

「、うん！」

僕より随分小さな先輩の頭をポンポンとした。

目「おい、」

そしたらソッコーでめめ君に見つかった。

目「勝手に触んな。」

ラウ「え？なんでっすか。」

目「は？」

ラウ「べつに＂めめ君の＂じゃないでしょー」

目「ラウ、」

ラウ「きゃはは！
心配しなくてもそういう風には見てないですって！！」

目「ほんとだな、？」

なんか焦ってるめめ君が珍しくて面白い。
本当はもう少しだけイジりたかったけど、怒らせると怖いから程々にしておく。

ラウ「ただの憧れです。」

目「それ以上は認めない。」

ラウ「ははっ！
でも、めめ君凄いね。」

目「ん？？」

ラウ「伊藤蓮翔って、めめ君の大好きな選手じゃん。」

目「...うん。」

ラウ「なんか、、運命みたいだね。」

蓮「ーーっ、！」

やっぱ、もう少しだけイジメちゃった。

でも心から想ってる。
どうかめめ君の気持ちが、伊藤先輩に届きますようにって。

その後、ご飯やお風呂が終わった人から中庭に集まるようコーチから言われる。

合宿の恒例と言われているキャンプファイヤーをやるみたい。

目「おれ、伊藤さんと抜けるから。」

ラウ「え！！告るのっ！？」

目「ばっ、！！声でけぇーよ、」

ラウ「ごめん、っ」

蓮「俺も、伊藤さんには自分のことちゃんと話そっかなって。」

ラウ「めめくん、」

人には誰だって＂過去＂があって、
それは良い思い出も悪い思い出もある。

伊藤さんが過去に傷ついているように、
めめ君も過去に大きく傷ついている。

アノ頃は少し酷かっためめ君。
気持ち的にも、一時は生活態度も。

それでもここまで戻ってこれためめ君は過去よりも随分強くなっていて。
それはきっと、伊藤先輩のおかげでもあると思うんだ。

ラウ「ぼくも、香山先輩誘おうかな、、」

目「ふふっ、いーじゃん。」

ラウ「、年下なんて興味ないか...？」

目「あの人年齢気にしないだろ。
男なら誘ってこい。」

ラウ「ぅん、！」

＂昨日＂に夢を託せば＂後悔＂で

＂明日＂に夢を託せば＂希望＂だ。

ラウ「香山せんぱいっ！」

香山「んー？どうしたの？」

ラウ「あとでちょっと時間くださいっ」

だったら僕らは
＂明日＂を迎えにいくほかないんだ。