夢番地 *black* (ページ32)

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ラウールside

ほんとに楽しそうにボールを追い続ける2人。
心からサッカーを愛して楽しんでるんだろうなって、見てるだけで充分伝わってくる。

香山「まだやってんの！？
目黒もだけど、伊藤ちゃんも意外と体力あんのねー」

今日は香山先輩が洗濯担当だったみたいで、干し終わってもまだ走り回ってる2人を見て笑いながら呆れていた。

ラウ「...わ、すっげー」

香山「あははっ！どんまい目黒！！
あっさり股抜きなんてやるのねー、いとうちゃん」

めめ君と伊藤さんの1対1は外野から見てて学ぶことがたくさんある。

フェイントの仕掛け方とか間の取り方とか。

何より驚くのはちょこちょこ魅せられる伊藤さんの技術。

遊びの中であれ、あのめめ君を股抜きするなんて。

香山「なんかさー、あのふたりよく見てたら
意外とプレースタイル似てない？」

ラウ「あー、たしかに」

やっぱ香山先輩ってよく俺たちのこと見てるなって改めて思う。

ラウ「影響受けた選手とか一緒だとああなりやすいっすよね」

香山「あー、そうかもね」

ラウ「めめ君の好きな選手っていったら
昔っから＂アノ人＂一筋だしなぁ、」

香山「えー、誰だっけ」

ラウ「ほら、今のフェイントとかそっくり」

香山「あは！止められてる！！
完全に伊藤ちゃんに読まれてるじゃん！」

ラウ「いやいや、普通反応できないですからね！？伊藤先輩おかしいんですって」

ああぁー！！！と悔しそうに雄たけびをあげるめめ君。

その姿すらアノ選手に似てるんだよなぁー。