夢番地 *black* (ページ24)

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俺とめめ君は同じ中学でその時もサッカー部。
香山先輩もその時からマネージャーをしていて意外と付き合いが長い俺たち。

小さなころからクラブチームのユースに所属していためめ君は、中学の部活でも断トツエースで。本当は高校だってココじゃなくてもっと強豪校にいけたし海外のチームから声もかかってたのに、、

ラウ「…たしかに。あの時のめめ君やばかったですもんね」

香山「でもなんとかここまで来てさ、最近少し安心したんだけど。
伊藤ちゃん来てからめっちゃ生き生きしてない？
昔の目黒に戻ってきてるみたいで嬉しいんだよねー。」

ラウ「それ俺もめっちゃ思います。」

香山「ね！
でもさ、伊藤ちゃんもなんかあるのかな」

ラウ「え？」

香山「なーんかひとりで抱え込んじゃいそうじゃん？あの子。」

ラウ「まぁ、あんまり自分からも話さないですもんね。さっき初めて見ました。笑ってるところ。」

香山「あら、ギャップにやられて好きになっちゃたり？」

ラウ「やめてくださいよっ！可愛いなとは思いましたけどそれ以上なんて…めめ君にシメられます。」

香山「あははっ！目黒やっぱ好きなんだ、伊藤ちゃんのこと」

ラウ「わかりやすすぎません？あんなはしゃいじゃって。」

香山「…ラウールはさ、どんな子が好きなの？」

ラウ「俺ですかっ！？えー、どんな子だろう。」

突然自分に話を振られて、それも恋バナなんてあんましたことないから真剣に考えちゃう。

ラウ「んー、、面倒見いい人、とかですかね。俺末っ子気質なんで」

香山「へー。じゃあ年上あり？」

ラウ「全然ありです。」

そっか、と笑う香山先輩は伊藤先輩とはまた違った大人っぽい雰囲気の綺麗な笑顔で、さすが学校中で噂されるほど美人さんなだけある。
そのうえ性格もいいなんて、香山先輩に憧れてる男子はめちゃめちゃ多いのは事実。

でも高嶺の花すぎて、、

何人も告白しては玉砕している奴らを見てる。

そういえば彼氏いるって聞いたことないな。
…なんでだろう。

香山「さっ！そろそろ準備もしないといけないし、目黒には夢から覚めてもらいますか！」

ラウ「あはっ、そうっすね！」

こらー！めぐろー！
朝からいとうちゃんをイジメんなー！
と駆け寄っていく香山先輩に続いて俺もあとを追いかける。

イジメられてるの俺っす！

って言ってるめめ君はやっぱりデレってしてて。