夢番地 *black* (ページ13)

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昨日の夜は少し寝つきが悪くて、おかげで授業中眠くなっちゃうし、放課後のことが気になって一切授業内容が頭に入ってこなかった。

目「伊藤さん、いけそう？」

気が付けば部活の時間になっていて目黒くんに連れられて、つい最近教室でしたのと同じようにサッカー部の皆さんに向けて自己紹介をする。

あの時と違ったのは、
みなさんが大きな拍手で歓迎してくれたこと。

恥ずかしかったけど素直に嬉しかった。

香山「よろしくね！伊藤ちゃん！」

「ょ、よろしくお願いします」

香山「わたし一人で回すの大変だったから入ってくれてほんと嬉しい！ちょっとずつ覚えてってくれたらいーからね！」

マネージャーには3年生の香山先輩というとっても美人な方がいて。緊張しないでいいから何でも聞いてねと優しく私を受け入れてくれた。

コーチ「じゃあ早速アップから始めるぞー。」

やるからには自分にできることを。

全く知らないわけじゃない。

むしろ知りすぎているくらいなのだから。

声をかけてくれた目黒くんのためにも。

香山先輩のためにも、役に立ちたいと純粋にそう思った。

香山「スクイズボトルのドリンクは
時々残量確認して少ないやつ足してって感じ」

「はい、」

香山「あとはスコアシート書いたりするんだけど、ルール理解しないと書けなかったりするからなぁ...。

まぁその辺はゆっくりやってこ！」

「ぁ、あの」

香山「ん？」

「シート、書けます。
ルールも大丈夫、です。」

香山「え！？そーなの！」

めっちゃ助かるんだけど！と嬉しそうにしてくれる先輩。