夢番地 *black* (ページ2)

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それから1カ月くらい経って、

少しずつ学校にも慣れてきたころ
先生から放課後に職員室に来るように言われた。

先生に呼び出されるなんて初めてのことで。

わたし、なにかしちゃったかな、、

「失礼します。」

緊張しながらドアを開ければ笑顔で先生がやってきた。

先生「おう、伊藤。これ。」

「...入部届ですか？」

先生「そうそう。大学進学を考えてる生徒には基本的に部活動の入部を勧めてるんだ。指定校推薦取れるなら内申の評価にも繋がるからな。」

色んな部があるから興味のあるところ見学もできるし、来週までには決めてほしいとのこと。

正直帰宅部でいいかと考えていたから予想外だったけど、とりあえずどこか大学には行きたいし、、

「わかりました。」

先生「伊藤のことだから、球技とか運動部がいいのかな？」

「.......どうでしょうか、」

先生「まぁ、好きなとこ入ってくれていいから！」

じゃあ、また明日な！

元気に送り出してくれた先生とはうらはらに私の頭の中はモヤモヤとした渦に飲み込まれそうになる。

ーー伊藤のことだから、球技とか運動系がいいのかな

先生、しってるんだ。

それもそうか。転校する時の資料に色々情報載ってるもんね。

「ふぅー、、」

こういう時は深く深呼吸だ。

大丈夫、大丈夫。