かわらないもの *blue* (ページ9)

今日:11 hit、昨日:75 hit、合計:214,222 hit

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ーー礼！
「「「ありがとうございましたっ！」」」

『Aっ！』

「ご、めん、、」

もう右膝は限界だった。
選手挨拶が終わったら、もうアドレナリンも切れたのか力が入らない。

それからの記憶は曖昧だった。

3年の私たちは負けたら引退だから
このミーティングが最後になるわけで。

確実に勝てると言われてたのに、
私がいれば勝てるって、、

もっと、後半のシュートが入っていれば、
もっと、相手をブロック出来てれば、、

コーチにキャプテンから締めの挨拶を任されても、応援に来ている親御さんや男子部員たちを前に、翔太を前にして、どうやって顔を上げていいか分からなかった。

「お疲れ様です、
...今日の負けは、全部自分のせいです。
全国に連れて行けなくて本当にすみませんでした。
応援ありがとうございました。」

周りからは部員のすすり泣く声が聞こえたけど、自分は全く泣くことができなかった。

Aのせいじゃないと励まされたけど、私のせいなんだよ。

あと1本シュートが入ってれば、、

あんなに練習したのに、
自信あったつもりなのに、

コーチ「相澤、医務室行ってこい。その腫れ方は普通じゃないから。
誰か一緒に、」

「1人で行けるんで大丈夫です」

せめて強がらせて欲しかった。