かわらないもの *blue* (ページ6)

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都大会決勝の前日。

勝てば全国大会への出場が決まる。

男子は翔太の大活躍もあって先に全国出場を決めていて、女子も私がいるから勝って当然だと思われていた。

当然、と言われると
それなりに感じるプレッシャー。

キャプテンだしエースと言われているし。
これで負けたらどうなるんだろう。

私は珍しくナーバスになってた。

部活前にちょっと翔太にアドバイスもらおうかなと翔太のクラスのドアを開けようとした時。
翔太の他に何人かの男子部員たちがいて話し声が聞こえてきた。

『ナベって相澤と付き合ってんの？』

翔「...は？」

『俺も思ってた！めっちゃ仲良いじゃん』
『女子とは関わらない主義のナベがなー』

翔「いや、」

『でもあんな男勝りなヤツ女として意識してねぇーか！』
『そう？逆にギャップあってよさそうじゃん』
『俺は無理だわ、女らしいほうがいいもん。』
『えー！スタイル悪くないし、脱いだらスゴイ的な！？なぁ、ナベ！』

翔「ねぇーよ、」

『ははっ！！
ってことは、相澤はナシ？』

翔「、あるわけないだろ」

ーーー、、ズキン

＂あるわけない＂

その言葉が頭の中でこだまのように鳴り響く。

あ、れ、
なんで泣いてんだろ、

男勝りとか、タイプじゃないとか、今まで散々男子に言われてきたのに。

なんで、こんなに胸が痛いんだろ。

私だって、翔太のことなんとも思ってないし。

、なんとも、思って...

え、嘘でしょ。
やだ、気付きたくないよ。
なんで今なの、

なんとなく翔太に持ってた他の男子とは違う特別な感覚って、

ーーーそっか。好きだったんだ、わたし。