かわらないもの *blue* (ページ33)

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翔「どーすっかな、」

マンションに着いても、完全に潰れてしまったAは自分の部屋に入ることすら難しい状態で。
勝手に部屋に入るっていうのも気が引けるし、とりあえず俺の部屋に寝かせることにした。

スーツの上着だけ脱がして、、
あとはもうシワがついたとしてもしょうがないな。

ソファだと身体痛くしそうだし寝室のベッドへと運んだ。

翔「無防備な顔して寝やがって」

顔にかかった髪を指でとかす。
少しくすぐったかったのか肩をすくめたA。

「、しょう、た」

翔「ーーっ！」

やべ、起こした、？

「...、ぃで、」

翔「ぇっ、？」

かすかに聞こえた声とともに、髪をとかしていた手をキュッと掴まれた。

ーーー行かないで

俺にははっきりとそう聞こえて。
眉間に皺を寄せたと思えば、規則正しい寝息が続いている。

翔「もう、、いろいろしんどいって、」

掴んできたのはAだし、行くなって言われたし。

翔「明日文句いうなよ、」

俺も着替えることもなくそのままベッドに入って、Aの手を握り直し俺も目を瞑った。