かわらないもの *blue* (ページ32)

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渡辺side

翔「飲み会？」

「ぅん、
先輩たちが翔太と飲みたいんだって、」

翔「...わかった」

珍しく誘われた思えばそういうことで。
あの先輩ら苦手なんだよなぁ。
でもこれ断るとAに迷惑かかるし、今回だけ行けばもういいだろうと思って了承した。

立石と飲む約束をしてたけどリスケしてほしいと頼めば参加したいと言い張って。

『ちょっと、相澤飲み過ぎやってー』
『ほんまやー、立石さんと気ぃ合うから楽しいんちゃう？』

立石「はは！俺らお似合いっすかねー？」

『うん！めっちゃええと思う！』

気づけば、ほぼ潰れてるA。
俺が先輩らを煽ててる間にナニがあった？

立石「そっちもいい感じっすよ！」

『えー！！やめてーや、照れる』
『なによー、アンタ嬉しいくせに』
『もう、！渡辺くんも何か言うて...？』

ただAに迷惑かけないようにと頑張って対応してただけで、そこまで期待させてしまうようにはしてなかったはずなのに。

さりげなく俺の腕に胸を寄せて上目遣いをしてくる先輩に反吐が出そうになる。

立石「じゃあーそろそろお開きにして、それぞれ楽しみます？」

『...渡辺くん、どーする？』

どーするもこーするもねぇよ。

翔「A、起きて」

「...ん？、なに？」

翔「帰ろ」

「ん、しょーたも、？」

翔「うん、一緒に帰ろ」

「...ん、」

うん、完全に潰れてるな。
こうなったら酔ってるAを全面的に利用させてもらう。

『、、え？どーゆーこと？』

立石「ナベ、もしかして、」

翔「そういうことなんで」

『え、ふたり、付き合ってるん、、？』

翔「いや、俺が一方的に好きなだけっす。」

立石「『『ーーーっ、！！』』」

翔「じゃ、失礼します」

万札を何枚か出して、これで会計をしろと立石に押し付けた。
あとはなんとかやっといてくれるだろう。

そーいえばアイツ、こないだからAを持ち帰ろうと必死だったよな。友達としてはいい奴だけど、こーゆーとこホントよくない。
今度飯奢ってもらわないと気がすまない。