かわらないもの *blue* (ページ31)

今日:65 hit、昨日:50 hit、合計:214,201 hit

飲み会ページ31

.

そのまま忙しい日々を過ごし、日米親善試合も無事に終了。

弊社の売り上げも伸びたことで結果としては大成功。
私と翔太の社内評価は鰻登りとなった。

『なぁ、相澤ー。
渡辺さんとの飲み会セッティングしてーや』

「普通に誘ってみたらどうですか？」

『いつも断られんねん』
『お願い！ランチおごるから！』

と、先輩たちにせがまれて。

いつも仕事ではお世話になってるし邪険にはできない。
翔太に軽く説明をすれば二つ返事で「わかった」と言って飲み会を了承してくれた。

「...で、なんで立石がいるの？」

翔「コイツと飲みの予定入ってて、理由言ってリスケしてもらおうと思ったらこうなった...。」

立石「こういうのは1人でも多い方が楽しいっしょ！」

『えー！立石さんも来てくれはったんですかー！』
『お久しぶりです！めっちゃ嬉しい！』

まさかの立石も参加することになって、若干合コンのような空気感になる。

でも、男性が翔太1人だけっていうのも気まずかっただろうし、確かに立石みたいな盛り上げ上手がいてくれると有難いのは事実。

と思ったのも束の間。

酔ったら面倒くさいことを忘れてた。

立石「もっと飲みましょ！」

体育会系のノリのまま勝手にテキーラのショットとか用意しだすし、先輩たちは翔太目当てだから立石のことは上手く交わすしで処理するのが大変。

立石「じゃあ相澤飲め！」

このやり取り何回目よ、、
頼んだモノを残す訳にはいかないからとりあえずショットを喉に流し込むけど、そろそろ私も酔いが回ってきて限界。

立石「ナベはあっちで楽しんでるしさ、俺らは俺らで楽しもうよ。な？」

と、肩を組んで抱え込まれる。
あれ？なんかデジャヴ...？

立石「なぁ、あの2人だったらどっちがナベのタイプだと思う？」

「さぁー...、」

立石「やっぱあの隣の人かな。さっきからいい雰囲気じゃね？」

こういう感じが苦手だと思ってた翔太も、意外と先輩たちと楽しそうに喋って飲んでるし。

たしかに、だんだんと距離感が近くなってる光景に少し胸がチクっとした。

いやいや、こうしてあげる為に開いた飲み会じゃん。
なにショック受けてんのよ。

「立石、ショット追加して」

なんでだろ。

これ以上その光景を見ていたくなくて。

明日は休みだし、今日だけお酒の力を借りてしまおうと自ら潰れることを選んだ。