かわらないもの *blue* (ページ17)

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後悔ページ17

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渡辺side

去年、新人のなかで良い成績を残せた俺は異例の入社2年目で本社異動となった。

そこでまさかの再会を果たすなんて思ってもみなかった。

なんで、、

なんでAがここに、？

6年も経てば容姿は変わるものだけど、制服やジャージではないピシッと着られたスーツ姿に胸元まで伸びた綺麗な髪。

そこから覗く整った顔立ちやフワッと香るせっけんのような匂いは、あの頃から何も変わってなかった。

ひとつ変わってしまったのは、俺のことをまっすぐ見てくれなくなったこと。

業務中も歓迎会の席でも。
近くにいるのにすげぇ遠い距離を感じるというか。

心臓がキュっとなるような切ない気持ちになった。

二次会のあともいつの間にかAの姿がなくなってるし。

なんだよ、送っていこうと思ったのに。

自分も呑み過ぎて具合が悪いという程にして、今日から住む新しいマンションに帰った。

すると、俺の部屋の隣でゴソゴソとカバンを漁っている姿があって。

それは、俺がさっきまで探していた人で。

うそだろ。
...こんなことってあんのかよ。

と思うと同時に、忘れたはずだったアノ気持ちが沸々と湧いてくる。