７私の個性 ページ7
帰り道。出久んは図書室で勉強すると言っていたので、私一人で帰る。勝己？ あんな奴と一緒に居てはこっちの精神力が持たない。そういやぁ二人共ヒーローになるってことは、雄英志望ってことかな……頭がそう良さそうには見えないけど。
「雄英か……」
「おいどこほっつき歩いてる」
あまり聞きたくない声が背後からやってきた。無視すると更に怒るよな。適当に相手するか。
「あー勝己じゃん」
「『勝己じゃん』じゃねーよ、隣町だぞ、ここ。用事でもあったんかよ」
「は、隣町……？」
周りを見渡すと見覚えのない景色がズラリと並んでいた。……嘘でしょー。
「クソデクなんかとつるんでっからお前までアホになってんじゃねーか」
「出久んは関係ないだろ」
どうしてこう、全てに出久んを絡めてくるのか。コイツ出久んのこと好きなんじゃないの？
「今スゲー寒気したんだけど」
「きのせーきのせー」
勝己はなんで隣町にいるの。街路樹の傍の電灯を見上げながら問う。
「お前に教える義理なんざねえ」
あっそーですか。
「勝己は雄英行くんだよね」
先ほどと同じ返答かと思いきや、ここは素直に答えてくれた。
「そーだけど」
「出久んも雄英行くのかなぁ」
そう発した途端、周りの温度が少し下がったような気がした。
「あれぇ、空調利いてないのかなぁ」
いや、外ですから。
自分の発言に心内でツッコミを入れる……出久んだったら漫才できたのになー。こいつノリ悪いんだよなー。
「俺は雄英だ、俺が雄英だ」
「は？」
「偉大なヒーローっつーのは過去がスゲーんだよ」
「平凡な高校から一人がヒーロー科最難関雄英高校合格」
「まずはそっから歴史を作っていかなくちゃならねぇ」
「アイツは俺の人生設計の障害なんだよ」
「あんな奴も雄英に受かってみろ、俺がぶっ殺してやる」
「まぁ、そんな話千パーありえねえがな」
「っつーわけで、」
「お前もデクと一緒に平凡な高校受けやがれ」
「雄英に受かるのは俺一人で十分なんだよ」
……呆れた。なんだそれ。
「私ね」
「人の嫌がること、するの得意なんだ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
心街(´･ω･`)(プロフ) - 出久の個性ってsmashじゃなかったんだ、でも出久ってsmashしか使えませんよね？ (2016年10月5日 22時) (
レス) id: 6f7dab3e5b (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます(^^♪頑張りますね！ (2014年11月9日 18時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - おもしろいっす！！返信頑張ってくださいっ！！応援してるっす！！！ (2014年11月9日 18時) (レス) id: 30b58f60fb (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - ギロスさん» コメントありがとうございます(^^♪ そうですね！もう毎週が待てませんｗこれ以上書きたいですけど規制されるのが怖い…… (2014年11月5日 5時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
ギロス - ていうか、キスするとか男前つーか何て言うか…兎に角惚れるぜ勝己！！！！！！ (2014年11月4日 2時) (レス) id: f2f16c433e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ChocoLa♪MHA x他1人 | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2014年9月23日 19時
