４８赤ずきんとおおかみ ページ48
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ノックの音が三回鳴る。
「……お婆さん、入ります」
赤ずきんはお婆さんの家に足を踏み入れた。暖炉の前に大きなこげ茶色のロッキングチェアがどっしりと構えていて、中央にはパイン材のテーブルと二脚のチェアがある。当のお婆さんはどこにいるのかと赤ずきんが見渡すと、丸く小さい窓の下、木材で出来ている寝台に、お婆さんが赤いシーツを被って寝ているのを発見した。
「お婆さん、寝ているの？」
赤ずきんがお婆さんに話しかける。
「あぁ、赤ずきんじゃないか。よく来たね」
お婆さんは病気なのか、いつもと声が違うような気がした赤ずきんは、お婆さんにこのように聞いた。
「お婆さん、いつもと声が違うようだけど……」
「風邪を引いてしまったんだ。さあ赤ずきんや、こっちへおいで。そのかごは真ん中のテーブルに置きなさい」
言われた通り、指定の机にかごを置いた赤ずきんは、振り向きざまにお婆さんの耳が尖っていたような気がした。
「お婆さん、その大きな耳は、」
そう言い終えないうちに、扉が力いっぱいに開かれる音がした。びっくりしてその方向を見ると、そこには大きな銃を構えた猟師が立っている。
「赤ずきん！そいつから離れるのだ」
再度武器を構えながら赤ずきんに呼びかける猟師。
「りょ、猟師さん!?」
赤ずきんは何が何だかわからなくなってしまい、狼狽える。
「この人は、私のお婆さんで、」
「いいや違う。そいつは悪い悪い人喰い狼だ！先程彼奴がこの民家にコソコソ入っていったのを私はしかと、とらえたぞ」
赤ずきんは動揺した。猟師のいう狼が、兎のいう狼の評価と同じで、彼女はその“悪い”狼とお花の選別や美味しいクッキーの焼き方など様々な楽しい話をしたばかりなのだ。そして小鳥に導かれるまま奥の方へ進んでしまった帰り道のわからない赤ずきんを、彼は親切に、一旦森の外まで案内して出してくれたのである。
悶々と思考を巡らせる赤ずきん。沈黙する彼女に代わって、狼がやっと口を開いた。衣服は既に脱ぎ捨てた様子である。
「そうさ、俺は狼だ。しかし悪い人喰いではない」
「嘘をつくな、獣め！」
今度こそ引き金を引こうとする猟師に赤ずきんは飛びついた。
「やめて！」
狼は思った。
何故この娘はここまで俺を庇うのか、と。
そうとも。俺は悪い狼だ。兎のいう通り、猟師のいう通りの人喰いの獣だ。
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心街(´･ω･`)(プロフ) - 出久の個性ってsmashじゃなかったんだ、でも出久ってsmashしか使えませんよね？ (2016年10月5日 22時) (
レス) id: 6f7dab3e5b (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます(^^♪頑張りますね！ (2014年11月9日 18時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - おもしろいっす！！返信頑張ってくださいっ！！応援してるっす！！！ (2014年11月9日 18時) (レス) id: 30b58f60fb (このIDを非表示/違反報告)
爆豪緑茶＠僕アカ(プロフ) - ギロスさん» コメントありがとうございます(^^♪ そうですね！もう毎週が待てませんｗこれ以上書きたいですけど規制されるのが怖い…… (2014年11月5日 5時) (レス) id: a57d88f4d5 (このIDを非表示/違反報告)
ギロス - ていうか、キスするとか男前つーか何て言うか…兎に角惚れるぜ勝己！！！！！！ (2014年11月4日 2時) (レス) id: f2f16c433e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa♪MHA x他1人 | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2014年9月23日 19時
