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「ごめんなさいっ、私」
『謝らないで。僕もずっとAに隠してたんだから。これでおあいこだよ。まぁ、彼には意地悪言っちゃったけどね。笑」
それくらいいいよね？なんて笑いながら言うドンウクさんの横顔を見ながら
突然知らされた過去の真実を私だけ知らずにのうのうと生きていて、グクに守られていたことに胸が締め付けられた。
『ずっと考えてたんだ。どうしたら君が幸せになれるかなって。君に無理はさせたくない…だって僕は君を幸せにしたくて結婚したいと思ってたんだから。
でも君の本当の望みを叶えてあげられない事実を受け止められなくて、迷って迷って今日まで君を手放せなかった。
だから、」
その先に言われる言葉が分かって、こんな時普通は泣いて縋ったり、いやだとか別れたくない、って言うんだと思う。
それなのに
『結婚は無かったことにしよう、ごめんね』
「…はい、わかりました」
やっぱり私は最低だ。
心のどこかでホッとしてしまったから。
『…引き止めてくれないんだね。それがAの本当の気持ちか、はは。今日まで一緒にいてくれてありがとう』
「ほんとにごめんなさいっ、」
『そこは ありがとう、が良かったな』
「ごめんなさい」
やっぱり私は謝ることしか出来なかった。
最後まで優しい彼は、別れた後も新しい部屋が決まるまでいていいからね、と言ってくれた。
しばらくはその言葉に甘えて居候させてもらったけど、やっぱり罪悪感と気まずさもあって、ウィークリーマンションを借りた。
それからしばらくして新しい部屋を決めたけど、忙しかった私は最低限のものだけを置いた質素な部屋に一人で過ごしていた。
「独りになっちゃった」
なんて無意識に吐き出された言葉に、何を悲劇のヒロインぶってるんだろうと自分に呆れた。
グクを忘れるために他の人と付き合って、結局忘れられずに2年も支えてくれたドンウクさんを裏切ったんだから。
自業自得ってやつだ。
グクが別れた理由を知ってしまった今、尚更もう彼とは会ってはいけないと思った。
グクの重荷にはなりたくないから。
そして、現在。
街を歩けば、すぐに彼らの姿は目に入ってくるし、それを見ると眩しくもなる。
でも後悔はない。
むしろ一人のファンとして彼らを応援している。
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uz(プロフ) - たるぎさん» 凄く嬉しいお言葉！ありがとうございます(^^) (2021年6月28日 9時) (
レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 話の展開とか、とても好きです！これからも頑張ってください(^o^) (2021年6月27日 13時) (レス) id: 926ed2bace (このIDを非表示/違反報告)
uz(プロフ) - ミミさん» - [x] ミミ様〜いつもコメントありがとうございました^_^ 温かいお言葉に励まされて、なんとか完結できました。最後まで読んでくださって本当にありがとうございました！！ (2021年6月7日 9時) (レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - いま最後まで読みました。素敵なエンドを迎えられて良かったなぁって思います。uz様執筆お疲れ様でした。 (2021年6月7日 6時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
uz(プロフ) - ひとみさん» ですよねw当たり前確認できてホッとしております(^^)v (2021年5月25日 16時) (レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uz
| 作成日時：2021年5月3日 0時
