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彼の家で暮らし始めて数日後、驚くべきことに私は彼から別れを告げられた。
というより、別れる道を選んだ。
桜が咲いたらお花見に行こうと約束した通り、2人で桜を見た帰り道にドンウクさんは深妙な顔で私に言った。
『A…君に話しておかないといけないことがあるんだ』
「…話？」
『それを聞いても、まだ僕の隣にいてくれるかな？それでも僕と結婚したいって言ってくれるかな…？」
「どうしたの？何があっても私はドンウクさんの隣から離れないよ」
そう笑って言うと、少しだけ困ったように眉を下げて笑ったドンウクさんは静かに話し出した。
『君に黙っていたことがある』
「うん…？」
桜並木が連なる通りで、立ち止まって
『彼がね、来たんだ僕のところに』
「彼？」
桜の木と木の間から見える大きな看板に写るグクを指差して、ドンウクさんは言った。
『彼と前にAのマンションの前ですれ違ったよね？』
嘘……あの日気付いていたの？
『でも、初めて会ったわけじゃなかったんだ。僕たち』
「どう、いうこと？」
『3年前。僕がまだ独立する前に働いていた弁護士事務所で、僕は彼らの事務所の顧問弁護士を担当していたんだ』
ドンウクさんは弁護士で毎日沢山の依頼をこなしてて、私と付き合い始めて少ししてから、彼が独立したことは覚えている。
だけど、まさかそんな繋がりがあったなんて。
世間って狭い。
『いい？A…今から大事なことを言うからよく聞いてね』
急にさっきよりも真面目な顔になったドンウクさんの表情を見て、なぜか緊張が走った。
その先の言葉が予測できたわけじゃない。
だけど確実に良いことではないのが分かってしまう。
『彼らは当時、人気が出始めててそれをよく思わない人もいた。ファンのおかげでここまで来れたのにってストーカーまがいなことをしたり、逆恨みする過激な人もいたんだ。
その人たちは彼らだけを傷つけることでは収まりきれなくなって、彼らの大切な人にまで手を出すと脅してきた』
「……ひどい」
『うん。世の中には恐ろしい人が沢山いるよね。
彼らは若くして掴んだ輝かしい成功の裏で苦しんでいた。
そして、当時その脅迫文には…君の存在も書かれてあったんだ』
「えっ、？」
戸惑いを隠せない私を他所にそのまま続けて話すドンウクさん。
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uz(プロフ) - たるぎさん» 凄く嬉しいお言葉！ありがとうございます(^^) (2021年6月28日 9時) (
レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
たるぎ - 話の展開とか、とても好きです！これからも頑張ってください(^o^) (2021年6月27日 13時) (レス) id: 926ed2bace (このIDを非表示/違反報告)
uz(プロフ) - ミミさん» - [x] ミミ様〜いつもコメントありがとうございました^_^ 温かいお言葉に励まされて、なんとか完結できました。最後まで読んでくださって本当にありがとうございました！！ (2021年6月7日 9時) (レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - いま最後まで読みました。素敵なエンドを迎えられて良かったなぁって思います。uz様執筆お疲れ様でした。 (2021年6月7日 6時) (レス) id: 877c5b508b (このIDを非表示/違反報告)
uz(プロフ) - ひとみさん» ですよねw当たり前確認できてホッとしております(^^)v (2021年5月25日 16時) (レス) id: df90284621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uz
| 作成日時：2021年5月3日 0時
