僕のもの ※ヤンモツ、流血表現有 ページ3
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「ヴォルフ!! やめろ……!!」
「ごめんね、いくらルー君の頼みでもそれは聞けないなあ」
形勢逆転。
普段なら下にいるはずのモツは、珍しくベトに馬乗りになっていた。
これは特に珍しいことでもなく、不定期に、そしてモツにとっては無意識になるものであった。
三編みは見事にほどけている。乱れた桃色の髪がゆれ、ベトの顔を擽る。
モツの手に握られたナイフが、空色の瞳の光を受けて不気味に輝いた。
「大好き。本当に大好き。何よりも、誰よりも愛してるよ。だから」
言い終わるのと、ベトが呻き声を上げたのが同時だった。橙のティーシャツが破け、筋肉質な体がちらりと見えている。
シャツは、溢れ出る鮮血によって次第に色を失っていった。流れでる赤い液体を、モツは「ハロー」と呟いて舌に付ける。
「ゔぁ……ああ!!」
「ルー君は僕のもの……シュー君には絶対に渡さない……!!」
そうだ、と、モツは黒い笑みを浮かべてナイフをベトの腹につき立てる。
「自分のものには名前を書いておかなくちゃ」
そのまま、刃物に軽く力を入れ、縦に動かす。一度立て直すと、次は斜めに傷を付け、そして更に傷を付け……。
呻く声すら枯れ果てたベトの腹には、「MOZART」と文字が刻んであった。
「これで……これでルー君は僕のもの……アッハハハ、……は」
ようやく我を思い出したモツは、目の前に倒れる愛する人の様に大きな衝撃を受けた。そして、やったのが自分だというのにも気がつくと、涙を止めることができなかった。
「うああぁぁぁ……!!」
そのまま、彼の体に倒れ伏した。
心臓は動いていた。血液で体が熱かった。
「ごめん……ごめん……僕なんて……もう……」
モツが、自分の喉に突き刺そうと刄を、ベトが薄れた意識の中で握った。
「死ぬな」と。
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なんか意味わかんなくなりました。
ただ、こーゆーベトモツからのモツベトが好きですってことだけ。
なんだこの文とか行動どういう意味や、ってのがあったら(ありあり)コメントお願いします。
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作者名:コトハ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/classicaloid/
作成日時:2018年1月30日 22時