黄色いてんとう虫 (ページ7)

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お風呂から上がったAの髪を乾かして自分もお風呂に入る

久しぶりに入ったお湯は
暖かくて、疲れが取れる
シャワーばかりだったから、とても心地がいい

お風呂から上がり、髪を乾かそうとすると
Aがウトウトとテレビを観ているのが目に入る

『寝るならベッドに行きな？ほら』

「ん、りゅーへーは？」

『俺はソファーで寝るよ』

そう言えば足に抱き付いてくる
思わず動揺していると小さい口が開かれる

「いっしょは、？だめ？」

震える様な声は
今までの寂しさを埋めるように
そう聞こえてしまい

『…わかった、寝ようか』

そう言えばぱあっと笑って抱き付く

この小さい体が何を背負っているのか
大きすぎる何かは俺にはわからないけど

ただ、今だけはこの温もりを手放したくない、
そう思ってしまうんだ。

「りゅーへーおやすみ」

『…おやすみ』

少し震えた体を安心させるように抱き締めた。