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時計を見れば5時を指していて
ここに来た時より一時間は経っている
「おにいさんもあそぶ?」
真ん丸な目をした女の子がそう言う
もう5時だが、帰らなくていいのだろうか?
『帰らなくていいの?』
「うん、ママどうせ帰ってこないもん」
純粋な顔でそう言うから
思わず言葉が詰まる
この子は、母親をいつまで待つのだろうか
ご飯は、どうしてるのか
この子は、
『…ご飯は?』
「パンがいっぱい買ってあるの!だからだいじょーぶ!!」
へにゃっと笑う顔が
しんどいぐらいの現実が
なんでそんな笑顔になれるのか
寂しくて堪らないはずなのに
『…寂しくないの、?』
「…ママはいそがしいから、」
嗚呼、なんでこんな幼い子が
なんでここまで我慢をしないといけないのか
『…少し、遊んでくれる?』
「!いいよ!!わたしね!A!おにいさんは?」
『竜平だよ』
「リューヘーあそぼ!!」
たまには全て忘れて
こんな風にはしゃぐのも悪くない
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作者名:トイ | 作成日時:2022年11月13日 20時