黄色いてんとう虫

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もう、社会と言う鎖に囚われるのに疲れていた


＿信じた奴が悪い


俺が夢見ていた様な世界は案外黒く、
綺麗な大人なんて全部綺麗事だった


公園のベンチに座り、溜め息をつく


『もう、疲れたな』


何を信じれば良いのか、
そんなものはもうとっくに忘れていた


砂場で遊ぶ幼い子たち
子供はいい、純粋で何にも染まっていない


俺も、あの頃に戻りたい
全てが輝いて見えたそんな日に


「ねぇ、おにいさん。ひまなの？」


黄色いてんとう虫のリュックを背負い
真ん丸とした綺麗な瞳で俺を映した

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