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-ANGE side-


JH「あ、やっと来た」

JK「あれ?ヌナそんな服だったっけ」

外で待っていたバンに乗り込むと、男性陣からの視線を浴びた。


AG「あー…」

MG「Aの私服が失くなったの。心当たりある人がいたら教えて」

TH「え?それ大丈夫なの?」

テヒョンオッパが空いている自分の隣の席を叩いて私を座らせ、肩を摩ってくる。


これくらいであまり心配をかけたくないので何でも無いように振る舞っているが、正直とても怖かった。

最近になって急に増えた紛失物が、今回の事件によって誰かの仕業だということが明白になってしまったのだ。


次の日、ダンスの練習の為に会社に行って、更に震えた。

廊下に設置してある自分のロッカーを開けると、今までに失くなっていた全ての私物が入っていたのだ。


SA「A?…え、これ…」

AG「オンニ…メンバー達には言わないで」

SA「え?何で…」

AG「あの人達絶対うるさいから…マネージャーオンニにだけ報告して、後はあんまり大事にしたくない」

SA「良いけど…今からオンニの所行こう。何か仕掛けられてるかもしれないからあんまり触らない方が良いかも」


シアンオンニは、いつも私の味方だった。

私の手を引いて歩くオンニの背中を見ながら、彼女の頼もしさに少しだけ泣きそうになった。

マネージャーオンニに報告し、その後少し遅れて練習室に入った。


JH「遅い!何してたの?」

ホソクオッパに少し怒られて、シアンオンニと2人で萎縮する。


AG「…着替えてたら遅くなりました」

JH「着替えにこんなに時間かかる?あんまり責めてもしょうがないけど。いつももっと早く来るよね?」

SA「うん、ごめんなさい」

JH「…もう、この時間も勿体ないから練習始めよう。ストレッチちゃんとしてね」


少し気まずい雰囲気の中練習が始まった。

他のメンバーの顔を見ても特に怒っている様子は無かったが、変に私達を慰めるとホソクオッパに怒られるので黙っているようだった。


その日の練習中は、紛失物のことで頭が一杯で、あまり集中出来なかった。


.

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作者名: | 作成日時:2024年1月22日 23時

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