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-SIAN side-
JK「いや2人とも何間抜け面してるんですか」
AG「え、どういうこと？」
Aが、私の心の中を代弁してくれる。
JK「え、違うの？シアンヌナはジニヒョンのことが好きなんでしょ？」
何を今更！とでも言いたげなジョングクの表情に、ただただ唖然とする。
JK「見てたら分かりますよ。さっきの撮影だって、ジニヒョンの前でヌナずっとキョドってたし」
AG「ジョングク…やっぱあんたって最高だよ」
うおおい。
地味に肯定してんじゃねーよ、と言いそうになったが、恒例のマンネ2人のハイファイブを見たら可愛すぎて萌えた。
AG「やっぱオンニって分かりやすいよね？」
JK「分かりやすいどころの話じゃないよ。俺間違えて恋愛映画の撮影見に来たのかと思った」
AG「あながち間違いじゃないけどね」
JK「はは、マジで胸焼けしそうだった」
SA「なっ…黙って聞いてれば！！ジョングクこそ、ずっと見てんじゃないわよ！！」
JK「あ、認めた」
SA「くっ…」
この子、強敵だ。
そして冒頭に至る。
SA「…だあー！！年上を弄るのはやめなさい！！大体あんた達はいつも…」
AG「オンニ…ずっとそんな風に思ってたの…？私馬鹿だからそういうの分かんなくて…ごめんね」
JK「大丈夫、Aヌナは悪くないよ。シアンヌナ、謝ってください」
SA「あれ、これ私が悪いの？」
何故か最終的に私が責められる形になったのは解せないが、マンネ2人が楽しそうだから良かった…のか？
いや、良くはないだろう。
この2人が合わさったらどれだけ面倒臭いことになるのか、私はよく知っている。
元々生意気なジョングクと、それに乗せられるA。
しかもAと来たら、普段は自分から話題を振ることなんてまず無いのに、この手の話になると人が変わったように多弁になるのだ。
もっとも、それを知っているのは私だけだが。
JK「大丈夫ですよヌナ、そんなに焦らないで」
SA「ちょっと待って…これもしかして他のメンバーも知ってる？」
JK「分かんないけど…まあ少なくともジニヒョンは何も分かってないでしょうね」
ジョングクの言葉に安心して少し気の抜けた声が出た。
けれど、マンネにもバレてしまった今、己の正直すぎる顔を一発殴りたくなった。
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作者名：も | 作成日時：2024年1月22日 23時
