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-ANGE side-
シアンオンニが倒れるという一大事はあったが、年末の歌謡祭期間の忙しさと本気度を侮ってはいけない。
アイドル1人倒れたところで何だ、という感じ。
他の女性アイドルとのコラボステージも待っているので、この時期は多忙の他にも人間関係がネックになってくる。
別に性格が悪い人がいるとかそういう訳ではないが、人見知りの自分にとってはかなり精神的に来るものがある。
SA「A…あんた今アイドルとは思えない程表情管理出来てないの分かってる？」
AG「だって…ちょっと打ち解けたと思っても空白期間があるとまた気まずくなっちゃうんだもん」
SA「Aがずっと緊張してるから向こうも気遣ってくれてるんだよ。いつも私達に接してるみたいに話せば大丈夫だよ」
シアンオンニが永遠に人見知りを発揮している私の側をなるべく離れないようにしてくれているのは十分理解しているが、これに関しては完全に自分のテリトリー外なのだ。
TH「あ、ヌナ、A」
SA「あ、テヒョン！Aに喝入れてあげて！」
TH「え？喝？」
廊下で話していた私達とたまたま遭遇したテヒョンオッパにシアンオンニが突然そう言うので、オッパは何のことか分からず頭にはてなを浮かべている。
SA「あんたコミュ力高いし友達多いじゃん。Aがいつまで経ってもコラボ相手の子達に人見知りしてるから、あんたから何か言ってやって欲しいくらいなんだけど」
TH「やーA、まだ人見知りしてるの？」
あーもう。
敵が増えた。
TH「ちょっと頑張って明るく話すだけで良いじゃん」
AG「オッパ達には私の気持ちなんて分からないんだよ」
TH「えっ…」
AG「いつも何も考えずに人と接することが出来るオッパには私の気持ちなんて分からないって言ってるの！」
TH「何で俺が責められてるの？」
テヒョンオッパが訳が分からないと言うように肩を竦めるのと同時に、シアンオンニもやれやれと首を振るのが見えた。
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作者名：も | 作成日時：2024年1月22日 23時
