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-SIAN side-
病院で点滴を受けた後、すぐに次の現場に向かった。
こうして忙しくしていられるのも有難いことだということはもちろん分かっていたけれど、こんな風に倒れてもスケジュールに穴を空けることは許されないことなのだと今更ながらに実感して小さく項垂れた。
少し遅れて現場入りすると、一斉にメンバー達の視線を集めた。
RM「シアン、もう大丈夫なの？」
SA「うん、まあ何とか。ご迷惑お掛けしてすみませんでした」
SG「なんかお前が頭下げてるのおもろいな」
SA「やめてくれます？」
ユンギオッパのお陰で何となく張り詰めていた空気もいつも通りに戻って、少し安心した。
JN「あ、シアン。良かった」
SA「オッパ…ごめんなさい」
JN「何がだよ〜」
そう言ってわしゃわしゃと頭を撫でてくるジンオッパに愛しさが増した。
JK「うわー…またやってるよ」
そう言いながら横を通り過ぎたマンネのことはもう知らない。
AG「オンニ！どれだけ心配したと思ってるの！」
何故か母親みたいな感じで出て来たAに笑う。
SA「ごめんね、点滴打ってマシになったから」
AG「もう！オンニが倒れた時私まで気絶するかと思ったんだから…」
少し日本語訛りが抜けていない韓国語で一生懸命主張するAが可愛くて顎をうりゅうりゅ〜と撫でるとガチでキレられて凹んだ。
MK「ちょっとシアン！あんた1人だけ準備何もしてないんだから急いで！病み上がりで申し訳ないけど！」
メイクオンニに急かされてバタバタと忙しいスケジュールが再開した。
私が慌てているのを見てケラケラと笑っているAとジョングクもまたいつも通りだった。
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作者名：も | 作成日時：2024年1月22日 23時
