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-ANGE side-
SA「オンニ!!」
シアンオンニが控え室のドアを勢いよく開けて突然叫んだので、控え室にいた人全員がぎょっとしてオンニを見た。
MG「ど、どうしたの」
SA「ちょっと更衣室!!着いて来てください!!」
JH「な、何かあった?シアン」
SA「ちょっと今それどころじゃないから!早く!」
シアンオンニに背中を押されて控え室を出る。
更衣室までの道を戻りながら、シアンオンニが早口でマネージャーオンニに説明する。
SA「ちょっと本当にやばいあいつ!キモい!何でこんなこと知ってるの!?」
MG「シアン、一応周り人いるから一旦落ち着いて…」
SA「落ち着いてられるか!!Aのこと怖がらせやがって!!」
AG「オンニ…」
感動している場合かとマネージャーオンニに背中を叩かれたが、こんなに怒っているシアンオンニを見るのは初めてだったし、それが私のことだということが少しだけ嬉しかった。
マネージャーオンニがズタボロになった私の衣装を見ると、スタイリストに連絡して、私はその場凌ぎの衣装を着ることになった。
控え室に戻ると、あの男性スタッフがこちらを見ていた。
SA「オンニ、あいつ!」
シアンオンニが小声でマネージャーオンニに言った。
MG「防犯カメラ確認してもらうから。ちょっと時間頂戴。シアンは取り敢えず落ち着いて」
AG「…オンニ、ありがとうございました」
MG「Aも、今日はステージに集中してくれれば良いから。このことはこっちで解決出来るようにするわ」
マネージャーオンニが私とシアンオンニの頭をそれぞれ撫でてから、控え室を足早に出て行った。
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作者名:も | 作成日時:2024年1月22日 23時