Behind The Scenes【BTS】 (ページ8)

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-ANGE side-

その日のレッスンが終わった後、1人で練習室に残ってダンスの練習をした。

流石に今日の出来のままじゃデビューはおろか、人前にも立てない。

1、2時間くらい1人で踊っていると、突然練習室のドアが開いた。

JH「あれ、A？レッスンは終わったの？」

AG「ホソクオッパ…」

JH「1人？」

AG「…はい」

JH「何だ〜言ってくれれば一緒に練習したのに！俺とシアンは元々ダンスやってたから結構上手いんだよ？」

ホソクオッパの顔を見たら何だか安心して、また涙が出てくる。

ああ、この人達に出会ってからずっと泣いてばかりじゃないか。

涙を隠すために俯く。

JH「何、A、また泣いてるの？どうしたの？」

AG「…今日、ダンス初めてで、全然出来ませんでした。他の練習生に、ダンス下手って…」

JH「初めてなのにいきなり上手く出来るわけないだろ〜！そんなこと言う奴もいるのか〜ムカつくな〜」

そう言ってわしゃわしゃと私の頭を撫でるオッパ。

そして少し考え込んだ後、オッパは言った。

JH「…よし、分かった！1週間でそいつらより上手くなろう！」

AG「…え？」

JH「どうせそいつら、自分が今まで出来なかったから、初心者が入って来てくれて安心してそんなこと言ってるだけだよ。そいつらより上手くなれば、お前には歌もあるし最強じゃん！」

AG「い、いやでも1週間で…」

JH「出来る出来る！今日から毎日一緒に特訓だ！」

そう言ってオッパは早速スピーカーを繋ぎ始めた。

その背中は、とても頼もしくて、とても大きく見えた。

ここに来てから何度目か分からない涙を飲み込んだ。

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